妻が口を聞いてくれません ネタバレ。 「消えたママ友」の結末(最終回)のネタバレあり感想。リアル過ぎて怖ろしい…

私たちはどうかしている3巻ネタバレと感想!七桜の母親と名乗る女が登場

妻が口を聞いてくれません ネタバレ

引きこもりの一人娘。 会社では、次期課長として期待される有能な係長。 理想的な自分を演じてきた男が、心も体も疲弊して何もかもを放り出したくなった時、 彼のそばにいたのは、 妖艶な娘の友達だった… 妻に先立たれて、登校拒否の娘と先の見えない生活に疲れた ミドルエイジが背徳の 現実逃避へとひた走る。 『娘の友達』の見どころ 恐らく本作 『娘の友達』が初の連載作品だと思われる著者の 萩原あさ美 先生。 その妖艶な魅力を持つ友達に惹かれてゆく ミドルエイジの男やもめが主人公。 愛する妻を失ってはや一年の月日が流れ、 仕事では有能な係長の顔を持つ男が、プライベートではひと月前から引きこもりになった一人娘との関係に苦しんでいました。 どうして娘が引きこもることになったのか? そしてなぜ・・・? 主人公の 晃介 (こうすけ)に、ヒロインの女子高生・ 如月古都 (きさらぎこと)がこれほど惹かれてしまったのか・・・? 1巻が発売されたばかりで 伏線だらけの内容なので、その回収はこれからです。 ただ・・・ 『中年サラリーマン』と『 女子高生』というとてもにエッチで 背徳的な組み合わせが、 なにかものすごいエロチックで不道徳なオーラを漂わせているんです。 この設定で、これからのストーリーが気にならないはずがないわけで・・・ サイト主の まるしーはすでにもう ズブズブにハマっております! ただ・・・ おばさん世代の まるしーにはもう一つ理解できない主人公・晃介の古都への気持ちです。 ただ・・・ 会社では、同期の中で一番早く課長の席を手に入れそうな人材として上司から期待されている存在なのです。 ストレスの多いサラリーマン稼業だが仕事面は順調で、 もっぱら今は引きこもりにの娘が気がかりでしょうがない晃介でした。 そんなある日のこと、晃介が行きつけにしている会社近くのさびれた喫茶店で、 店の雰囲気に似つかわしくない可愛らしい女性店員が新しく入っていることに気づいた。 {こんな店にあんな若くてかわいい子が入ったのか} 不思議に思っていた康介だったが、 その日、とちょっとしたことでその女性店員から好意を抱かれることになり、 その後、 なんと驚いたことにその女性店員は、 娘の友達だったことを知るのです。 そして、この 出会いこそが晃介の運命を大きく変えることとなる 出会いとなったのです・・・ 第2話:お父さんになっちゃったみたい 娘の美也の幼馴染でもあり、現在も同じ高校に通っている 如月古都 (きさらぎこと)と、 なんとも不思議な縁で彼女と再び交流を持つこととなった晃介。 会社では中間管理職として日頃のストレスをため込み。 家庭では引きこもりになった娘のことで苦悩する日々。 そんな辛い現状の晃介に癒しを与えてくれてたのが、この 古都だった。 少女とも大人ともとれる無邪気で妖艶な魅力を持つ彼女は、 傷ついた晃介の心に刺さる言葉をいくつも投げかけてくれたのです。 晃介が古都と二人で街を歩いているところを会社の部下に見つかって声をかけられた時、 とっさに晃介の娘を演じてくれた古都は、 「お父さんになっちゃったみたい」 と…晃介が本当の父親みたいだとおどけてふざけている古都。 いまだに部屋から出てこない美也。 会社の同僚から受ける不倫の相談。 ストレスがたまる一方の晃介はくたくたに疲れ果てていた! そんな時、 LINEで古都から会いたいというメッセージが・・・ その日、ファミリーレストランで待ち合わせた古都と晃介。 晃介は古都に娘の美也のことを相談に乗ってもらおうと仕事やプライべートのことを話した。 すると・・・ じっと晃介の目を見つめて話を聞いていた古都が一言。 「疲れませんか?」 第4話:108号室の温度 仕事に、家庭に、人間関係に疲れていた晃介を元気づけようと、 古都は晃介をカラオケボックスに誘いました。 娘の友達の女子高生と二人っきりの密室で・・・ {何を考えてるんだオレは!} 浅はかな行動を恥じる晃介だったが、すぐ隣に座った古都から香る甘い石鹸の匂いに何かが崩れそうになる。 二人がいる 108号室の温度はくらくらするほど高くなる一方で、 その状況にたまらず席を立とうとする晃介だったが、 そうはさせじと古都は晃介の手を握り・・・ 第5話:逃避行 カラオケボックスで古都に抱きしめられた晃介。 後日、ふいに晃介が働いている会社に古都がやって来ました。 なぜ・・・? 晃介が会社のロビーに行ってみると、以前 雨の日に晃介が貸した黒い傘を持ったセーラー服姿の古都が立っていました。 古都は、晃介から借りた傘を返すという口実で会社まで会いに来たのです。 そして・・・ その事件は、晃介が古都を最寄りの駅まで送る途中に起こりました! 隣でどこか煮つまった表情をしている晃介に古都がふいに尋ねました。 「晃介さんが今一番やりたいことはなんですか?」 古都の質問に思いつめたように頭を抱えてうずくまる晃介。 彼は絞り出すような声でつぶやきました。 「…ここから 逃げたい…」 ココから、 古都と晃介の 逃避行が始まる。 第6話:ゲームしましょうか 「逃げましょう 一緒に」 「できるだけ遠くまで」 そう言って、自分の携帯と晃介の携帯の電源を切る古都。 今、二人はなぜか新青森行きの新幹線に乗っている。 しばらくすると晃介の手に自分の手を重ねていたずらっぽく古都が晃介に話しかける。 晃介はこんなこといけないと思いながらも古都との幸せな時間に溺れてゆく・・・ 第7話:うるさいなぁ 古都からの キスは突然だった。 あまりの出来事に動揺した晃介は、たまらず新幹線から降りてしまう。 「やっぱり帰ろう」 晃介は、自分と古都の不純な関係性に改めて気づいたかの如く、 古都を家に帰らそうとする。 「オレをからかってるよね」 いきなり晃介にキスをしてきた古都に自身の動揺をぶつける晃介。 しかし・・・ 次に発せられた古都のセリフで晃介の何かが壊れる。 オトコ的願望がたくさん詰まったような内容だが、作者は意外にも女性。 今のところはまだまだ女子高生の娘の友達に惹かれるキモイ中年男性の話なんですが、 この後の展開がどうも気になるところなんです。 それはズバリ! 娘・美也の登校拒否の原因。 たぶん古都が 犯人じゃないかと思っているんです。 自分の娘を苦しめている犯人が、今 自分が恋をしている女子高生という厄介な展開。 そこがなんか妙に怪しいのです。 登校拒否になっている友人の父親にもっと言うべきことや、協力すべきことがあるだろうに、 そもそも逃避行を提案するなんていう行動がおかしすぎる! もしかすると古都も、人には言えない家族の深い悩みがあるのかもしれない。

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娘の友達(漫画)ネタバレ|不道徳でいけない関係!

妻が口を聞いてくれません ネタバレ

こんばんは。 これです。 昨日8月1日は映画の日で、全国の劇場で映画が1100円で公開されていました。 それにあわせて「インクレディブル・ファミリー」や「センセイ君主」など多くの映画が公開されるなか、私が観に行ったのは「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」です。 先日完結したチャットモンチーが主題歌を歌っているとことで選びました。 今回のブログはその感想になります。 拙い文章ですが何卒よろしくお願いいたします。 ご注意ください。 ~あらすじ~ サラリーマンのじゅんが仕事を終えて帰宅すると、玄関で妻のちえが口から血を流して倒れていた! 動転するじゅんだが、「ククク……」と笑うちえの傍らにはケチャップ。 ちえは死んだふりをしていたのだ。 それからというもの、家に帰るとちえは必ず死んだふりをするようになった。 最初は呆れるだけのじゅんだったが、 何を聞いても「月が綺麗ですね」と笑うだけのちえにだんだん不安を覚え始める。 (映画「妻ふり」公式HPより引用) 今回「妻ふり」を観て、まず榮倉奈々さんと安田顕さん演じる夫婦がいいなと感じました。 加賀美ちえを演じる榮倉さんはとても無邪気でキュート。 血を吐いていても可愛いってどういうこっちゃ。 でも、どこかミステリアスな雰囲気があり、ただ明るいだけでない陰の部分があったのが素敵でした。 加賀美じゅんを演じる安田さんはどこまでも頼りない。 無邪気な妻に振り回される困惑っぷりがとても可笑しかったです。 ただ、締めるところはちゃんと締めて、終盤ではとても頼りがいのある夫になっていたのがかっこよかったです。 あとはこの映画、おじさんおじいさんの存在感がいい。 ちえの父親を演じた蛍雪次郎さんは軽くするところと重くするところの使い分けが絶妙で、じゅんの上司を演じた浅野和之さんは本当にどこにでもいそうなくたびれたおじさんで、そのなりきりっぷりが見事でしたし、クリーニング店の店主を演じた品川徹さんは親しみやすいなかにも哀愁が感じられてグッときました。 こういう年配の方々の存在がこの映画をより柔らかなものにしていたと思います。 そして、なんといってもちえのする死んだふりが面白かった。 バリエーションに飛んでいてどのシーンでも笑わせてくれました。 それに付き合うじゅんもまた可笑しい。 いろいろな死んだふりがありましたけど、私が一番好きなのはキャトルミュレーションされたやつですね。 あのサイケな感じ最高でした。 さて、この映画のなかで重要な働きをしていた動物がいます。 それがポスターにも写っていた「ワニ」です。 加賀美じゅんの同僚・佐野の妻曰く、ワニに出会った時の対処法は「ゴムバンド」だそうです。 ワニは口を閉める力は強いのですが、口を開ける力はあまり強くないらしく、閉めた状態のワニの口をゴムバンドで縛ってしまえば、口が開かず襲われる事はないといいます。 どうやってワニの口を縛るんだよって話ですが。 ワニに限らず、私たち人間をはじめとした動物は、口を開けたままでは口内が渇いてしまうので口を閉じ、口を閉じたままでは物が食べられないので口を開けます。 口を開けることと閉じることは、上り坂と下り坂の関係と同じく1対1の関係になっています。 しかし、結婚と離婚はそうではありません。 2017年の推計値では、婚姻件数は60万7000組、離婚件数は21万2000組となっています。 単純な比較はできませんが、結婚と離婚の割合はおよそ3対1となっていますね。 そりゃ結婚と離婚が1対1だったら、どんなディストピア社会だよ、人類滅亡ましっぐらだわ、って感じですよね。 口を閉じる力(結婚)よりも、口を開ける力(離婚)が弱いので、増えてきてはいますが、この数字はまだ妥当性のあるものだといえます。 では、この本来1対1であるものを3対1にとどめているものは何か。 ワニの口を縛って開けさせないようにしているものは何かということになりますけど、たぶんそれが、この映画のテーマの一つである「愛」ってものなんだろうと思います。 これについては、じゅんの上司である課長がもう直接的に言ってました。 この課長、哀愁漂うおっさんで、妻からは避けられ、息子からは嫌われっていういかにもなキャラクターだったんですけど、それでも仕事を頑張る理由として「妻を愛しているから」と、恥ずかしげもなく答えます。 「それしかないだろ」とまで言っています。 じゅんとちえは映画のなかで、まったくの相思相愛でした。 じゅんはちえに「俺はちえのそばにずっといたい」と言うと、ちえは「月が綺麗ですね」と婉曲的に答えます。 これは夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳した逸話から来ています(実際は漱石はそんなこと言ってなかったらしいけど)。 二人は「愛」というゴムバンドで結ばれていました。 ただ、その「愛」というゴムバンドも万能ではありません。 ワニの口を開ける力が弱いとはいえ、力はかかっているわけですし、ゴムバンドも劣化しいつかはちぎれます。 そして、映画のなかでゴムバンドがちぎれてしまっていたのが、じゅんの同僚の佐野夫妻でした。 話は変わりますが、ワニの口に頭を突っ込んだ状態で、ワニが口を閉じたらその人はどうなるでしょうか。 首を食いちぎられて死にますよね。 頭を突っ込んだ状態で口を閉じたら(結婚したら)死ぬぞ、と。 これがよくいう「結婚は人生の墓場である」と繋がってるんだと思います。 今まで自分の自由にできていたお金や時間が自分の思い通りにできなくなった。 自由がなくなった状態を「死」に例えて、「結婚は人生の墓場」などというわけですね。 そして、佐野はまさに結婚を「人生の墓場」と捉えていました。 佐野は映画のなかで「結婚は機会損失ですよね」と語っていました。 一枚の紙だけで、その人以外の人と関係を持ってはいけないとされることを指して、こう言っていたのですが、これは自由がなくなるという意味での「結婚は人生の墓場である」と似た立場に立っています。 諦めにも似た境地ですね。 ただ、佐野はまだ諦めていませんでした。 まだ自分に男としての価値があると感じていました。 浮気を狙っていた感すらあります。 そして、いざしたときに妻に浮気がばれないように、普段から妻の期限を保つため、「こまめにプレゼントをあげてればいいだろう」と、どこか下に見ているようなところがありました。 少なくとも私はそう感じました。 これに佐野の妻はわかだまりを感じ離婚に至ったわけですね。 そして、佐野夫妻が離婚したことは加賀美夫妻にも知らされました。 この映画の終盤で、じゅんはちえが死んだふりをしていた理由を「たぶん、結婚っていうのは…」と話しだしますが、その後の音声はカットされています。 つまりなんといったかは分からず、見る人の想像に委ねられました。 唇を読めばなんとなく言っていることは分かりそうですが、私には読唇術の心得がないのでなんといったかはまるで分かりません。 これは完全なる想像なのですが、じゅんは「たぶん、結婚っていうのは、人生の墓場じゃないんじゃないかな」みたいなことを言ったと思うんですよね。 あくまで私は。 その理由として、この映画の最大のテーマである「生と死」が関わっていると私は思います。 まず映画の冒頭で、ちえはじゅんに「一つ約束があります。 私より先に死なないでください」と告げます。 また、ちえは小さいころに母親を亡くしています。 ちえがバイトをするクリーニング店の店主も奥さんに先立たれ、飼われていた番いの鳥も片方が死んで一匹になってしまいます。 「妻ふり」は物語の中で直接誰かが死ぬシーンというのは鳥のシーン以外はなく、何気ない日常の風景が描かれていましたが、死の影というのはそこに常に付きまとっていました。 そもそもタイトルが「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」で、「死」が入ってますからね。 タイトル通り劇中では多くの「死んだふり」が繰り返されます。 ちえはあるときは血を吐いて倒れ、あるときは抗争に巻き込まれ、あるときは名誉の戦死を遂げ、またあるときは宇宙人にキャトルミュレーションされます。 そのバラエティー豊かな死んだふりっぷりと、時折それに応えるじゅんとの小芝居は、とてもユーモラスなものでした。 しかし、「死んだふり」というのは「死」をネタにしたブラックユーモアです。 死んでいないとはいえ、ふりをしている以上、そこには「死」のイメージがついて離れません。 そして、ごくごく当たり前のことですが、「死んだふり」というのは生きているときにしかできません。 劇中でちえも、ちえの父親も言っていましたが、人生には三つの坂があります。 上り坂、下り坂、そして「まさか」です(余談ですが、ここで私は「カルテット」を思い出しました)。 人間いつ死ぬかは誰にも分かりません。 明日車に轢かれて死ぬかもしれないですし、今日このまま眠って目を覚まさない可能性だってゼロとは言い切れませんし、もしかしたら次の瞬間、隕石が落ちてくるかもしれません。 自分が明日も、次の瞬間も生きてるなんて「絶対」は誰にもないわけです。 「死」というのは永遠の別れです。 もう二度と会うことはありません。 そしてその永遠の別れをちえは幼いころに、母親の死を持って体験してしまいました。 このことはちえの心に大きな影を落としたと考えられます。 その時の辛い思いを二度したくないと考えて「私より先に死なないでください」と言ったのかもしれませんね。 先ほど、結婚・離婚をワニの口に例えて書きましたが、夫婦の別れというのは離婚だけではありません。 死別だってそうです。 ワニの口を塞ぐゴムバンドは「愛」だけではありません。 「生」だってそうです。 というか「生」の方が先に来てるまであります。 愛し合うことは生きてる人間同士でしかできないわけですから。 映画では「ちえとじゅんが結婚してから3年が経った後に、その後も結婚生活を続けるかどうか決める」とあります。 ここで、ちえは契約更新がなされない、「愛」というゴムバンドがちぎれてしまい、離れ離れになることを恐れたんですね。 「愛」のゴムバンドも「生」のゴムバンドもちぎれるという点では同じですし、ここでちえはこの二つを同一視してしまったのかもしれません。 これによってちえの怖れは高まり、なんとかしてじゅんが自分を愛していることを確かめたいという強い思いが、彼女にとって一番の怖れの対象である「死」に結び付く「死んだふり」を選ばせたのかもしれません。 さらに、ちえは劇中で鳥の死を目にしてしまいます。 昨日までピンピンしていたのに、朝起きたら死んでしまっていた。 その唐突な「死」に、ちえは「絶対はない」という思いをさらに強くしたのではないでしょうか。 その後家に帰ってきたじゅんにちえは再び「月が綺麗ですね」と伝えています。 これも「絶対はない」という切迫した思いからですね。 そして、二人は死を身近に感じる出来事のあとに、かつて二人で行った場所に再び出かけます。 ここで、ちえはじゅんに自分が死んだふりをした理由が分かったか尋ねます。 それに対するじゅんの答えは上記の通り謎ですが、たぶん上の言葉に加えて「死んでもいいからって本当に死んでもいいわけじゃない」とか「これからもずっとそばにいる」とか、ちえの「愛」と「生」のゴムバンドがちぎれるんじゃないかっていう不安を解消させるような言葉を言ったと思うんですよ。 最後のちえの笑顔は、別にじゅんが面白いことを言ったからじゃなくて、心から安堵したことによる笑顔なんじゃないかと感じたのは私だけでしょうか。 今回、「妻ふり」を観て、なんというか明るくてポップなんですけど、それとは反対に観ていて深いことを考えさせられるようなどこか影のある映画だと私は感じました。 ちょっと説明しすぎかなって思うところもありましたけど、基本的には面白く楽しめた映画だったので、興味のある方はぜひとも観てみてはいかがでしょうか。 おしまい.

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「妻が口をきいてくれません」のネタバレあり感想と考察、結末予想

妻が口を聞いてくれません ネタバレ

タイトル:天才作家の妻 40年目の真実 原題:The Wife 監督:ビョルン・ルンゲ 脚本:ジェーン・アンダーソン 原作:『The Wife』メグ・ウォリッツァー 製作:ロザリー・スウェドリン、ミタ・ルイーズ・フォルデイガー、クローディア・ブリュームフーバー、ジョー・バムフォード、ピアース・テンペスト 公開日:2018年8月17日 アメリカ 、2019年1月26日 日本 出演者:グレン・クローズ、ジョナサン・プライス、クリスチャン・スレーター、アニー・スターク、ハリー・ロイド、エリザベス・マクガバン 『天才作家の妻 40年目の真実』概要 本作は、15年掛けて出版にこぎつけたメグ・ウォリッツァーのベストセラー小説『The Wife』を映画化。 エミー賞受賞脚本家ジェーン・アンダーソンがアレンジして脚本を執筆していますが、舞台監督出身のビョルン・ルンゲは原作に戻り、出演する俳優陣と共に話し合い何度も加筆修正しました。 お互いの能力を認めた信頼関係に則って完成した本作は、より濃密な人間模様を描いています。 キャスト 『危険な情事』のグレン・クローズが主人公・ジョーン、そして夫のジョセフは、イギリス人俳優のジョナサン・プライス。 トニー賞を含む数々の賞を受賞している名優達が夫婦役を演じます。 他にクリスチャン・スレーターがジャーナリストのナサニエル役で出演。 『天才作家の妻 40年目の真実』あらすじ・ネタバレ ジョーンとジョセフ 1992年、コネチカット州。 真夜中、ベッドに座りジョセフは甘い物を頬張る。 その気配で目を覚ました妻・ジョーンは、砂糖を摂取し過ぎないよう注意した。 ジョセフは、もし受賞できなければ旅行に出かけようと興奮気味に話しながら、ジョーの体に手を伸ばす。 寝つきが良くなると体を寄せて来る夫に、自分は眠っていたと文句を言いながらもジョーは仕方なく夫を受け入れる。 2人が眠りについた明け方、一本の電話が入った。 ジョセフが出ると、ノーベル財団からだった。 妻のジョーにも別の電話で話を聞かせたいと言うジョセフ。 ジョーンが受話器を取ると、ノーベル財団は、ジョセフが本年度のノーベル文学賞を受賞したと伝え祝福する。 ジョーンは感激。 興奮した2人は、手を取り合ってベッドの上でジャンプ。 ジョセフは、「ノーベル賞取ったぞ!」と歌う。 ベッドを下りた夫婦は、笑顔でお互いを見つめ抱き合った。 お祝いに多くの人が2人の自宅へ駆けつける。 ジョセフは現実とは思えないと言いながら、自分の髭にパン屑が付いてないかと妻に尋ねる。 ジョーンは、夫の服を整えながら、夢が叶ったのよと優しく微笑むのだった。 妊娠中の娘・スザンナや作家志望の息子・デヴィッドもやって来て父の功績を祝った。 ジョーンは、デヴィッドが書いた短編の出来はとても良いと褒める。 デヴィッドは父の意見を訊くが、まだ聞かされていないとジョーンは答えた。 友人の音頭でジョセフはスピーチを始め、オルテガのドンキホーテから有名な文脈「私は、私の環境である」を引用。 バイパス手術は受けたが健康で、子供や生まれてくる孫にも恵まれ、多くの友人に囲まれた自分は幸せ者だと挨拶。 ジョセフは一歩後ろに立っていたジョーンを抱き寄せる。 妻は人生最愛の人であり、彼女無しでは自分の存在価値は無く、成し遂げた最大の功績は自分と結婚するようジョーンを口説き落とした事だと話す。 20世紀最高の作家に乾杯と出版者が音頭を取り、みなシャンパングラスを掲げてジョセフを祝福した。 夫婦とデヴィッドはストックホルムへ向かう。 機内で、記者のナサニエルが無理矢理ジョセフとジョーンに近寄る。 ジョセフは、自分の伝記を書く許可は出さないと強い口調で言った。 挨拶に伺っただけと低調な態度のナサニエルを完全無視するジョセフ。 ジョーンは、立ち寄ってくれて有難うと言いその場を取りなす。 ナサニエルが席に戻るとジョーンはジョセフの横柄さを咎め、記者を敵に回す必要は無いと忠告した。 ふて腐れるジョセフに、エコノミー症候群にならない様足を少し動かせと声を掛けた。 ホテルに到着した家族は歓迎され、世話係を紹介される。 ジョーンのウィットに飛ぶ対応で場の雰囲気は和む。 部屋のウェルカムスウィーツを頬張るジョセフを横目に、ジョーンはこれまでジョセフが出版した全作品が並ぶ本棚に手を伸ばす。 贈られたお祝いカードに友人が冗談で書いた差出人の名前、シルヴィア・フライは誰だと訊くジョセフに、デヴィッドは自分が書いた登場人物名だと笑う。 ジョーンは、お父さんは疲れているのよ、と息子をたしなめた。 息が臭いから歯を磨けと言うジョーンに、ジョセフは怒っているのかと尋ね、ロビーで紹介された若いカメラマン女性には興味は無いと言い訳がましい。 少し心臓が苦しいと訴えるジョセフの胸に耳を当て、ジョーンは大丈夫よと微笑む。 何となくつれないジョーンのムードを察し、ジョセフはこのイベントを楽しもうと言うが、ジョーンは何も言わず夫の側を離れた。 ジョセフにあこがれたジョーン 腕時計を外して眺めるジョーンは自分の学生時代を思い出す。 1958年、スミス大学の学生だったジョーンは、教鞭を取っていたジョセフに出会う。 ある日、自分の書いた小説についてコメントを貰うため、ジョーンはジョセフのオフィスを訪ねた。 2度読んだとジョセフは言い高く評価。 但し、もう少し掘り下げて登場人物達に厚みを加えるよう助言し、ジョセフはクルミを手で割りジョーンに勧めた。 一摘まみするジョーンに、ジョセフは子供が誕生して以来妻と外出していないと週末子守を頼む。 ジョセフの家を訪れたジョーンは、ジョセフの引き出しから「君を真に愛する」と妻に当てて メッセージが書かれたクルミを見つける。 ジョーンは、赤ん坊をあやしながら、貴方のお父さんに恋をしていると告白した。 妻は作家ではない ノーベル財団主催の立食会へ出席したジョセフは、物理学賞受賞者に紹介される。 その受賞者は妻も科学者で、自分の仕事には辛口批評だと話す。 ジョセフは、ジョーンは物書きではなく、デヴィッドは考えを発展させている途中だと紹介。 ジョーンは目を伏せ、デヴィッドの表情は硬くなる。 科学者は、会えて光栄でしたとジョーンの名前を間違えて呼ぶ。 ジョセフは、カメラマン女性に気づいて優しく笑いかけながら立ち止まる。 一枚自分の写真を撮らせてから妻と息子の後を追う。 ホテルへ向かうリムジンの車中、父と息子の間で口喧嘩が始まる。 止めに入るジョーン。 自分の書いた短編について前向きな意見を貰えないデヴィッドは苛立っていた。 午後の催しに参加せずストックホルムを見学したいと言うデヴィッドに、ジョーンはお金を持たせ送り出す。 乱暴に車の扉を閉めるデヴィッド。 ジョセフの息子である事で、プレッシャーが掛かるのだとジョーンは言った。 デヴィッドは力不足だとするジョセフに対し、ジョーンはデヴィッドには才能があると話す。 自分の賛同を求めるべきでは無いと意見するジョセフに、ジョーンは 誰だって認めてもらいたいものだと返す。 足が痛いと履いている靴を脱ぐジョーンの足を膝に抱き、ジョセフはマッサージする。 授賞式で自分に感謝する様なコメントはしないでくれとジョーンは頼む。 誰でも妻に感謝する者で、しない人間はナルシストの愚か者だと思われるとジョセフ。 その通りじゃない、とジョーンは言った。 どうしたんだ?と尋ねるジョセフに、自分のやるべき事だけやりなさいとジョーンは薄く笑った。 まだ結婚していたジョセフと関係を持つようになっていた学生のジョーンは、ある時ジョセフを介して女流作家に紹介された晩を思い出す。 彼女は、 女性作家の地位は低く軽く扱われるのでキャリアとして目指すなと忠告をした。 40年間隠し続けた秘密 ジョーンは、授賞式のリハーサルには同行せず1人で時間を過ごす事を決める。 ジョセフに薬を忘れずに飲むように腕時計のアラームをセットした事を伝えて部屋を出た。 そこへ、ナサニエルが近づいて来て、近くのバーでお酒を飲もうと誘う。 ナサニエルは、出版社から既にジョセフの伝記執筆を打診されていると明かし、ジョセフの度重なる浮気についても知っていると遠まわしに話す。 ジョーンは、題材には事欠かないでしょうねと余裕の笑顔を向けた。 自分は犠牲者ではなく、もっと興味深い人間だとジョーンは付け足した。 ナサニエルは知っていると前置き、ジョセフの経歴を調べているうちに、大学のアーカイブに残されていたジョーン執筆の小説を読み感服したと話す。 ジョーンは、作家になる事を諦めたが後悔は無く、内気な自分が作家として功績を残せるとは思わなかったと説明した。 ナサニエルは、大学で見つけて読んだジョセフの作品を駄作と呼び、ジョーンの作品の方がジョセフが出版した初期の作品に似ている言う。 更に、才能のあるジョーンが日陰の身でジョセフの伝説を創り上げる役割にうんざりしており、 誰かに本当の事を打ち明けたい筈だと捲し立てる。 匿名にすれば夫を裏切っている気分にはならないし、自分の名前で書くべきだと迫るナサニエル。 ジョーンは素晴らしい物語だと褒め、伝記では無くフィクションを書いた方が良いとナサニエルに満面の笑顔を浮かべ席を立った。 一方、ジョセフはリハーサル中に気分が悪くなり退席。 着いて来た女性カメラマンとキスをしようとして腕時計のアラームが鳴る。 ジョセフはクルミをポケットから出し、カメラマンの名前とメッセージを書こうとするが、ムードが壊れて居づらくなった彼女はそそくさとその場を去って行った。 ジョーンがホテルへ戻ると、心配したジョセフが何処にいたのかと責め立てる。 苛立つジョーンは、床に落ちたクルミを見つけた。 ジョセフが隠そうとするのを引っ手繰ると、女性カメラマンの名前が書いてある。 ジョーンがクルミをジョセフに投げつけ口論に発展。 そこへ、部屋の電話が鳴る。 ジョーンが出ると、娘のスザンナから子供が生まれたと言う報せだった。 ジョセフにもう一台の電話で一緒に話すようジョーンが急かす。 2人の顔は一気にほころぶ。 男の子でマックスと名付けたと聞いたジョセフは、子供を電話に出すよう娘に頼む。 泣き笑いのジョーン。 夫婦は生まれたばかりの孫の声を聞き、嬉しそうにお互い抱きしめ合った。 ジョーンは、1人ベッドを抜け出してジョセフのデビュー作品「クルミ」を読みながら、ニューヨークの出版社で働いた1960年の事を思い出す。 ニューフェースを探している編集者達は、傑作としながらも女性が書いたため難癖をつける。 編集長が若いユダヤ人の男は居ないか?とみなに問う。 お茶くみをしていたジョーンは、心当たりがあると進み出た。 ジョセフが書き上げた「クルミ」について正直な意見を求められたジョーンは、言葉に気を配りながらも、登場人物にリアリティが無いと話す。 怒りだしたジョセフは、別れようと切り出す。 ジョーンと違って才能の無い自分は大学で教え、家で食事でも作れと言うのか、とジョセフが怒鳴る。 ジョーンは、ジョセフの様にアイデアは浮かばす、誰も自分の作品など読まないと言いジョセフを抱きしめた。 自分を捨てないでくれとジョーンは泣き始める。 貴方無しでは生きられないと呟くジョーンに気分を落ち着けるジョセフ。 駄作で希望無しか?と問うジョセフに、自分が直すとジョーンは申し出た。 ある日、ジョセフが食事の支度をしていると、家に戻って来たジョーンは出版にこぎ着けた朗報を報告。 2人は、ベッドの上に飛び上がり、ジャンプして喜ぶのだった。 ノーベル文学賞を受賞したのは… ノーベル賞授賞式当日。 ジョセフは、国王からメダルを授与する前に、作家として最高の賛辞を贈られる。 檀上で挨拶に立つと、ジョセフはこの名誉に相応しいのは妻であると感謝し総立ちの拍手を浴びた。 ジョーンは席を立ち会場を急ぎ足で出て行く。 焦ったジョセフは後を追う。 2人がリムジンに乗り込むと、ジョーンはジョセフに分かれると告げた。 スピーチの内容は本気だったと言うジョーンを嘲笑するジョーン。 ジョセフは、君のものだと言い、授与したメダルをジョーンに渡そうとする。 ジョーンがジョセフの名前が刻まれているので要らないと固辞すると、ジョセフは窓を開けてメダルを放り投げた。 ジョーンはその行為に動転。 リムジンの運転手に頼んで車を止めてもらう。 事情を聞いた運転手がメダルを探して見つけ、ジョセフに手渡す。 ホテルに戻ると、恥ずかしい事は何もしていない、自分達は共同執筆者だとジョセフは言った。 ジョーンは、毎日8時間机に座って書いたのは自分であり、ジョセフは単に編集作業をしただけだと冷たい視線を向ける。 これまで一切の家事をこなし、ジョーンが集中して書ける環境を整え、才能の無い自分は惨めだったが結婚生活を投げ出さなかったとジョセフは恩着せがましい。 ジョーンは、代わりに何度も浮気したのよねと言い返した。 前妻から自分を奪ったネタを使った話だけが唯一の良作だとジョーンを卑下したジョセフ。 恥を知れと言って冷たい笑顔を浮かべたジョーンは、スーツケースに自分の服を入れ始め、今夜はデヴィッドの部屋に泊まり、帰国したら弁護士に連絡すると言った。 動揺したジョセフは、きちんと話し合おうと声色が変わる。 ジョーンは、支える妻の役目をこなす間、ジョセフが脚光を浴び、妻は物書きでは無いと言う屈辱の言葉を聞く事に耐えられないと声を荒げ、ノーベル賞を受賞したのは自分だと怒鳴った。 ジョセフは、無神経で能無しの自分と何故結婚したのか教えてくれと真剣な眼差しでジョーンに尋ねた。 分からないとジョーンは泣き出す。 尚も荷物をスーツケースに詰めようとしたジョーンの目の前で、ジョセフが心臓を押さえて苦しみ出す。 ジョーンは、ジョセフに駆け寄りフロントに助けを求める電話を入れた。 夫の手を握り、ゆっくりと呼吸をするように促す。 僕を愛しているか?と尋ねるジョセフに、ジョーンは、とても愛しているわよと答えた。 嘘つきだなと苦笑するジョセフに、ジョーンは優しい笑顔を浮かべ、夫の頬にキスをする。 意識が遠のき心肺停止するジョセフ。 医療者が部屋へ入ってきてジョセフにAEDを施し心臓に電気ショックを与える。 ジョーンは震えながら見守っていた。 帰国の機内、ジョーンの隣にはうたた寝するデヴィッド。 フライトアテンダントが、ご愁傷様でしたとジョーンに声を掛けた。 そこへ、ナサニエルが近づいて来る。 ジョーンは、もしジョセフの才能を貶める様な事を書けば訴訟を起こすと静かに脅す。 ナサニエルはため息をついて席に戻った。 やり取りを聞いていたデヴィッドが眉をひそめてジョーンを見つめる。 帰宅したらデヴィッドとスザンナに全てを話すと母は言った。 やっと誰かに明かす決心をしたジョーンの表情は明るかった。 『天才作家の妻 40年目の真実』を観た感想 濃厚な夫婦関係を描いた本作。 自分の紡いだ言葉で世界を魅了する才能を持ちながら40年以上日陰に身を置き、夫がその脚光を浴び続ける姿を傍で見続ける妻ジョーンは密かに恨みを抱いていますが、最後まで献身的に夫に寄り添います。 一方、天才と呼ばれ、遂にノーベル文学賞を受賞するに至るジョセフは、小躍りするほど歓喜し、自分が手にした栄光だと体を震わせます。 長年、表舞台で賞賛され続けると、人は虚構を信じてしまうのかもしれません。 妻が眩しく、羨み、そして妬ましく思ったところで、決して自分には手に入らない才能。 その空しさも手伝い、ジョセフは何度も他の女性と浮気します。 ジョーンと別れない理由は、真に妻を作家として認めていたからであり、輝く才能を持つジョーンを心から評価し、ジョセフなりに愛していたからでしょう。 一方ジョーンは、全てを尽くしても裏切られ、それでも夫を去らない理由は、彼女もまたジョセフを認めているからです。 自分には無いカリスマ性や人前で理路整然と自分の思考を語る能力をジョーンは持ち合わせて居らず、そこに40年前恋をしたのです。 2人が互いに言い合う「愛している」は、当初の恋愛という意味では無くなりますが、あなたが居て、私は在る、と言う発展した愛の形である事に間違いは無く、これは40年間毎日同じ布団で寝起きを共にした男女が築いた1つの絆。 他人同士、恨みや蓄積した怒りもあるでしょう。 劇中ある通り、ジョーンは誰かに認められたいとずっと思い続け、ジョーンが生み出した傑作で賛美を得るジョセフの「妻は物書きでは無い」と言う言葉に我慢ならない屈辱を感じます。 それでも憎しみに変わらないのは、ジョセフ無しでは自分の作品が日の目を見なかった事を出版社に勤めていたジョーン自身が知っていたからです。 そして、ジョセフもまた、その事を分かっています。 お互い自分に無い部分を認めて補い合う男女関係が結婚なのだと気付かされた映画で、台詞にない登場人物達の心情を視線一つで演じ抜く2人の名優だからこそ物語れる作品です。 特筆すべきは、本作を監督したビョルン・ルンゲの演出。 長く舞台を指揮していたルンゲの撮影方法は、正に舞台を観ているかの様であり、映画だけが出来るクロスアップを絶妙に織り交ぜています。 主演のグレン・クローズも複数のインタビューでこの事に触れています。 ルンゲは何処にカメラを持って来るかを熟知し、俳優の細かい感情表現を汲み取る能力が卓越していたと話します。 本作は、アカデミー賞候補と称賛されるだけある秀作です。

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