ミッドソマー 日本 公開。 【ネタバレなし】『ミッドサマー/Midsommar』無窮なるイニシエーションチェ・ブンブンのティーマ

映画ミッドサマー(ミッドソマー)の作中での疑問があります

ミッドソマー 日本 公開

1986年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。 アメリカン・フィルム・インスティチュートで美術修士号を取得。 『The Strange Thing About the Johnsons』 11 、『Munchausen』 13 、『Basically』 14 など、いくつかの短編を脚本・監督。 2018年の長編初監督作品『ヘレディタリー/継承』がサンダンス映画祭で上映されると、批評家から絶賛され、世界中の映画誌、映画サイトのベスト作品に選出された。 同作はアリ・アスター監督がサターン賞新進監督賞を受賞したほか、ゴッサム賞、ブロードキャスト映画批評家協会賞、インディペンデント・スピリット・アワード、オンライン映画批評家協会賞など多数の映画賞にノミネートされ、主演のトニ・コレットは数々の主演女優賞を受賞した。 本作はナショナル・ボード・オブ・レビューで2017年のトップ10インディペンデント映画に選ばれ、同年の英国インディペンデント映画賞で最優秀インディペンデント作品賞を受賞。 ピューは同映画賞の主演女優賞と、イブニング・スタンダード英国映画賞でブレイクスルー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞した。 さらに2020年公開のマーベル・ユニバースシリーズ最新作『ブラック・ウィドウ』(ケイト・ショートランド監督)で、スカーレット・ヨハンソン演じる主人公ブラック・ウィドウとともに活躍する新ヒーロー、イェレナ役に抜擢された。 ジャック・レイナー (クリスチャン)1992年、アメリカ・コロラド州生まれ。 アイルランド在住。 2000年の映画『Country』 ケビン・リディ監督 にエキストラとして出演したことをきっかけに俳優を志すようになる。 テレビドラマで俳優としてデビューした後、『ルーム ROOM』 15 でアカデミー賞作品賞、監督賞などにノミネートされたレニー・アブラハムソン監督の『リチャードの秘密』(12)で主人公・リチャードに抜擢。 その他、個性的な演出をする監督の評価の高い作品に出演している。 例えばジョン・カーニー監督の『シング・ストリート 未来へのうた』 16 、ベン・ウィートリー監督『フリー・ファイヤー』(16)、キャスリン・ビグロー監督『デトロイト』 17 などで批評家から演技を絶賛され着実に評価を得てきた。 才能は国際的にも認められている。 2015年には、ジェラルド・バレット監督の『Glassland』の演技で、サンダンス映画祭の審査員特別賞を受賞。 その他の受賞歴は、『シング・ストリート 未来へのうた』でアイルランド・アカデミー賞助演男優賞、『リチャードの秘密』でアイルランド・アカデミー賞主演男優賞など。 ウィル・ポールター (マーク)1993年、イングランド・ロンドン生まれ。 本作でサターン賞若手俳優賞、フェニックス映画批評家協会賞若手男優賞にノミネートされる。 2011年には、英国アカデミー賞にノミネートされたデクスター・フレッチャー監督のデビュー作『ワイルド・ビル』 に出演し、ロンドン映画批評家協会賞の若手英国俳優賞にノミネート。 2014年にはウェス・ボール監督の『メイズ・ランナー』 に出演し、同年に英国アカデミー賞 ライジング・スター賞を受賞する。 2016年、アカデミー賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の『レヴェナント:蘇えりし者』 16 に出演、続いてキャスリン・ビグロー監督作『デトロイト』(17)に出演。 ウィリアム・ジャクソン・ハーパー (ジョシュ)1980年、アメリカ・テキサス州ダラス生まれ。 NBCの人気コメディドラマ「グッド・プレイス」シリーズ(16~)のチディ役で人気を博す。 長編映画デビューは『幸せの行方... ゾーイ・カザンの戯曲「After The Blast」 17 でも主演をつとめた。 最新作は、『キャロル』 16 のトッド・ヘインズ監督の最新作『Dark Waters』(19)で、マーク・ラファロ、アン・ハサウェイらと共演している。 アーチ・マデクウィ (サイモン)1995年、イングランド・ロンドン生まれ。 劇作家のエドワード・オールビーのヒット作でイアン・リクソンが演出した「The Goat」でウエストエンド・デビューし、ダミアン・ルイスとソフィー・オコネドーの息子役を演じた。 その後、マックス・ミンゲラ監督のインディーズ作品『Teen Spirit』 18 で主役に抜擢され、エル・ファニングの恋の相手を演じた。 さらに、リサ・クドロー主演のヒットコメディーシリーズ「ウェブセラピー」のイギリス版リメイク「Hang Ups」のシーズン1に出演し、2017年のスクリーン・インターナショナル誌のスター・オブ・トゥモローに選出された。 サム・メンデスのニール・ストリート・プロダクションが制作したアマゾンの「Informer」(18)に出演。 Appleが製作するTVシリーズ「SEE ~暗闇の世界~」 19 でジェイソン・モモアらと共演している。 エローラ・トルキア (コニー)舞台、映画、テレビで活躍中のロンドンを拠点とする女優。 2019年にロンドンのシェイクスピア・グローブ座の「二人のいとこの貴公子」でイアン・チャールソン賞特別賞を受賞。 グローブ座ではキャロライン・バーン演出の「終わりよければ全てよし」にも出演した。 そのほか、リンゼイ・ターナーの「The Treatment」、エイミー・ホッジの「Boys Will Be Boys」、マックス・スタフォード・クラークの「マクベス」などの舞台にも出演した。

次の

凶悪な失恋映画『ミッドサマー』 笑顔とお花に溢れた、狂気の祭りへようこそ

ミッドソマー 日本 公開

町山智浩さんがの中でアメリカで大ヒットしたアリ・アスター監督のホラー映画『ミッドサマー』を紹介していました。 (町山智浩)今日はですね、『ミッドサマー』というアメリカでこの夏に大ヒットしたホラー映画のお話をします。 これ、「ミッドサマー」というのは夏至のことですね。 昼間がいちばん長い日ですね。 それで「ミッドサマー」っていうお祭りがイギリスとか北欧とかドイツとか、いわゆるゲルマン系の人たちが住んでる国ではあるんですよ。 (外山惠理)夏至のお祭りがあるんですか。 へー! (町山智浩)そうなんですよ。 5月にやるところもあれば、夏至にやるところもあるんですけども。 あのへん、冬が長いですから。 だから夏にね、お祭りをいっぱいやるんです。 アメリカでもね、スウェーデン系の人はいっぱい住んでるミネソタとかではやっぱり夏至祭ってあるんですけど。 で、その夏至祭っていうのはもうほとんど日が落ちないんですよ。 白夜なんで。 1日中、ずっと明るいんですけど。 そこでずっと飲んで食って踊って……っていうのをやるのがそのお祭りなんですね。 そこを舞台にしたホラー映画なんですよ。 (山里亮太)ホラーにしにくそうな。 ずっと明るいんだもん。 (町山智浩)ホラーにしにくい。 1回も暗くならないんです。 この映画は。 ずっと明るいんです。 ずっとお日様が出ていて。 そちらに写真があると思うんですけども。 お花がいっぱい咲いてて、青空で。 (外山惠理)お花畑に十字架が見えます。 『Midsommar』ってミッドソマーじゃなくてミッド"サ"マーって読むんか…。 今までミッドソマーって読んでた自分をフルボッコにしたい。 — ただのこぷたそ。 alberorius1123 (町山智浩)それはね、十字架じゃなくて「メイ・ポール(Maypole)」という柱なんですけども。 夏至祭とか5月祭ではそれをまず、お祭りの最初にそれを立てるんですよ。 そのボールを。 で、その周りで踊ったりするんですね。 (外山惠理)ああ、本当だ。 よく見るとその周りに女の子たちかな? いっぱい踊ってる。 白い服を着た……。 (町山智浩)そうなんですよ。 で、その子たち、よく見ると髪の毛にお花をいっぱいつけてませんか? (外山惠理)はいはい。 ちょっと遠いけど、お花つけてそうな格好してますよ。 白いふわふわした感じで。 (町山智浩)はいはい。 白い服を着て、野の花の冠を作って。 それをみんな髪に飾ってっていうのがその5月祭とか夏至祭の決まりなんですよね。 だから寒いところだとあんまり花が咲かないから。 冬がすごく長くて。 で、僕はスウェーデンってね、1回行った時が11月かなんかだったんですけども、お日様が出るのは10時ぐらいで。 でね、午後の2時ぐらいにはもう暗くなっちゃうんですよ。 (外山惠理)ええっ? ほぼ明るい時間がない……。 (町山智浩)殆どない。 そういうところだから、夏になるともうずっとお日様が出ている間は寝ないで騒ぐっていうことらしいんですよ。 だから夏至祭とかね、ストックホルムとか都市部に行っちゃうとそんなの働いているやつなんか誰もいないって言いますね。 (外山惠理)へー! (町山智浩)みんなお花が咲いてるような山の方に行って遊んでるから。 ずっと。 (山里亮太)そうなんだ。 そんなお祭りをテーマにホラー? (町山智浩)そう。 だから聞いているとすごく楽しそうでしょう? どうしてそれがホラーになるんだ?っていう映画なんですけども。 (外山惠理)踊っているだけのような感じですけどね(笑)。 陽気な感じの。 夏祭りで踊る意味 (町山智浩)で、こうやって踊っているのにはまた意味があるんですけども。 日本の盆踊りも同じなんですけども。 なんで夏祭りとかそういうのでみんな、踊るんだと思います? (山里亮太)なんかその、ご先祖さんに捧げるみたいなことで? (外山惠理)盆踊りは亡くなった方への……。 (町山智浩)セックスだよ、セックス! (山里亮太)えええーっ! (町山智浩)セックスだろ! (山里亮太)なんて真面目な答えをしちゃったんだ、俺は……。 (町山智浩)夏祭りの踊りはセックスだろ! (山里亮太)どういうことですか? (町山智浩)そういうもんだよ! (山里亮太)フフフ、祭りっていうものは(笑)。 (町山智浩)そういうものですよ。 (山里亮太)たしかにね。 お祭りベイビー、いっぱいいるっていうもんね。 (町山智浩)豊穣のための儀式ですから。 そこで相手を見つけて。 秋に結婚をして……っていうのが自然のサイクルなんですよ。 昔は盆踊りっていうものはそういうもので、相手を見つけるためのものなんですよね。 (外山惠理)そうなんですか! (町山智浩)まあ、いまでもね。 ああ、こういう文化も説明しないと伝わらないのか! (山里亮太)いや、なんか……ご先祖さまのためだと思っていました。 (町山智浩)もう世界中で春から夏にかけてのお祭りっていうのはまあ、結婚相手を見つけるためのものですよ。 古代から。 で、そういうところなんですけど。 この話はね、アメリカ人の話なんですよ。 で、主人公は女子大生でダニーちゃんっていう女の子で。 これはフローレンス・ピューっていう前に紹介した『ファイティング・ファミリー』っていうプロレス家族の話の末の女の子なんですけども。 で、その子の一家がある不幸で全員死んでしまうんですよ。 映画のいちばん最初で。 で、彼女は天涯孤独の身になっちゃって。 クリスチャンっていう彼氏がいるんですけど、彼氏が慰めなきゃいけない。 守ってあげなきゃいけないのに、だんだん面倒くさくなっちゃうんですよ。 その彼が。 まあ、大学生だからね。 そこまで真剣じゃないんですよ。 で、男友達同士でスウェーデンに行って。 友達がスウェーデンの留学生なんで、「スウェーデンの山奥の村で行われる夏至祭にみんなで行こう!」っていう計画をこそこそ立ててるんですよ。 (山里亮太)うんうん。 (町山智浩)そのダニーちゃんを放っておいてね。 で、それを察したダニーちゃんが「あんたたち、ひどい! 私、こんな1人ぼっちなのに……」って泣いたんで、しょうがないからスウェーデンに連れていくんですよ。 で、山奥の村に行くと、夏至祭をやっていてて。 そこで「メイクイーン(May Queen・5月の女王)」というお祭りのいちばんの女王を選ぶという踊りの大会みたいなのがあるんですよね。 メイクイーンっていうじゃがいもはそこから来ているんですよ。 (外山惠理)ああ、そうなんですね! (山里亮太)いや、いまじゃがいものことなのかな?って思ったら……。 (町山智浩)もともとメイクイーンっていうのがあるんですよ。 で、そこでお祭りに参加するんですけども……ただ、そうやって楽しいお祭りのように見えるんですけど、スウェーデンっていう国はヨーロッパでは最も文明が遅れた国だったんですよ。 これ、スウェーデンのイメージっていうとすごい先進国で、福祉国家っていうイメージがありますよね。 (外山惠理)そんな感じ、しますね。 バイキングの国、スウェーデン (町山智浩)でも、いちばんヨーロッパの中でキリスト教になるのが遅れたところなんですよ。 12世紀半ばぐらいまで、鎌倉時代ぐらいまで、バイキングの国だったんですね。 で、土着の北欧神話に代表されるような非常にその乱暴な……ワイルドな文化がありまして。 それを「ペイガン(Pagan)」といって。 「ペイガン」っていうのはキリスト教以前の宗教、土着の宗教のことです。 で、それが残っているのが夏至祭なんですよ。 (外山惠理)へー! (町山智浩)で、そのバイキングの文化とはどういう文化かっていうと、たとえばそこで行って夏至祭でダニーちゃんたちは何か飲み物をもらうんですよ。 でもなんかおかしいんですよ。 その飲み物は。 あの、「ベルセルク(Berserk)」っていう言葉はご存知ですか? (山里亮太)ええと、「狂戦士」みたいなことですか。 「バーサーカー」っていうか。 (町山智浩)そうそう。 そういう漫画があるでしょう? あれはバイキングたちが戦う時に魔法とか催眠術とか、あと薬物で痛みや恐怖を感じない状態にして敵に突っ込ませるっていうとんでもない話が昔、あったらしいんですよ。 まあ、イスラムでもそういうこと、やっていましたけども。 で、そういうものを飲まされちゃうんですよ。 (外山惠理)大変! (町山智浩)で、そのお祭りをやっているわけでしょう? さっき言ったみたいに、恋人を見つける。 結婚相手を見つけるっていうお祭りなんですけども、その村はものすごく山の奥で、閉鎖されたところで。 他の村からものすごく遠いんですね。 だから近親相姦を防ぐために村の外から来た人たちを受け入れて、子種をもらうということをやっているんですよ。 だから、彼らその大学生たちは「行きてえな!」って言ってたんですよ。 (山里亮太)ああー、なるほど! (町山智浩)で、それだけだったらまだいいんですけど、そのバイキングの時代のワイルドな文化が残ってるところなんで。 そこは。 だからバイキングっていうのはとんでもない人たちだから。 海賊だからね。 たとえばね、「ブラッドイーグル(Blood Eagle)」っていうバイキングの拷問方法があるんですよ。 これ、辞書で引くと「血まみれの鷲」っていう意味。 どんなものだろう?って思うと、人を縛り付けて背中を割いて、そこから肋骨をほじくり出して……っていうとんでもない拷問なんですけども。 そういうようなことを伝統的にやってるところなので、だんだんとそのスウェーデン人がずっと隠している、でも昔。 ついこの間まで持っていたワイルドな部分がだんだんと出てくるっていう話がこの『ミッドサマー』という映画なんですね。 (外山惠理)怖っ……。 (山里亮太)うわー、またこれは怖いな……。 (町山智浩)これね、非常に奇妙な映画なんですよ。 実は、アフリカとかアマゾンとかのジャングルに行って、特にアマゾンで人を食べる人たちに探検隊が出会って食べられるっていうホラーは山ほどあるんです。 山ほど作られてるんですけど。 まあ、非常に差別的なホラーですよ。 でもこの場合、その人を食べる人たちがスウェーデン人なんですよ。 (山里亮太)へー! (町山智浩)金髪に青い目の白人たちなんですよ。 でも人は食べないんですけども、もっとめちゃくちゃなことをするんです。 アッテスチューパっていうのは「姥捨て崖」というものなんですよ。 昔、村である程度のお年寄りが体が動かなくなると、その崖から捨てていたんですね。 という、すごい話がどんどん出てくるんですよ。 でも基本的にお祭りだからみんなニコニコしてるっていう。 みんな踊って楽しそうにしてるっていう。 (山里亮太)それの裏でそういうことがあるっていちばん怖いじゃないですか……。 (町山智浩)そうなんですよ。 空はもういつも青くて。 お日様が輝いていて。 白夜だから。 で、やっていることはグチャグチャっていうすごい変な映画なんですよ。 で、これがね、非常に奇妙な映画ですね。 で、アメリカでとにかく大ヒットしたんですけど。 これ監督はですね、アリ・アスターという人で。 この人は去年もアメリカでナンバーワンのホラーのヒットを放っている人なんですね。 去年、この人が大ヒットさせた映画は『ヘレディタリー/継承』っていう映画なんですね。 これもたしか紹介したと思うんですけども。 (山里亮太)はい。 ご紹介いただきました。 (町山智浩)これ、見ました? (山里亮太)いや、僕はもう話を聞いて怖くて行けなかったです。 (町山智浩)で、これがどうして嫌になるかっていうと、もう公開して1年だから言っちゃいますけども。 これ、アリ・アスターっていう監督自身の弟さんが亡くなったことを元にした話なんですよ。 『ヘレディタリー』っていうのは主人公の高校生の妹さんが亡くなるシーンがものすごいんですよ。 で、どうしてこんな映画を撮ったの?ってアリ・アスターさんに会って聞いたんですけど。 彼はまだ32、3ぐらいの監督なんですね。 で、「これは僕自身があまりにも強烈なショックを受けて、トラウマになったから。 それをそのまま自分の中に秘めておいたらおかしくなっちゃうから。 だから映画にしたんだ。 これは一種の僕の治療なんだ」って言っているんですよ。 (山里亮太)はー! (町山智浩)で、この今回の『ミッドサマー』もいちばん最初でその主人公の女の子の家族が死んじゃうっていうのは彼、アリ・アスターさん自身に本当にあったことなんですよ。 で、この話はいったいどうして思いついたのか?って聞いたら、彼自身のその時の恋人が、彼が家族を失ったのに助けてくれなかったんですって。 面倒くさくなっちゃって、捨てられちゃったらしいんですよ。 メソメソ泣いてたから。 (外山惠理)でもそれは泣くでしょう……。 (町山智浩)最初は優しくしてくれたんだけど、形だけで。 相手がだんだんと面倒くさくなってきたらしいんですよ。 で、その時の気持ちをそのまま映画にしたのが今回の『ミッドサマー』だって言っているんで。 そのヒロインがアリ・アスター監督の投影で、彼女の恋人のクリスチャンっていう男がアリ・アスターがその時に付き合ってた恋人らしいんですよ。 だからね、後半大変なことになっていくんですね。 この2人の関係が。 だから一種の恋愛映画なんですよ。 この『ミッドサマー』は。 奇妙なことに。 非常に奇妙な映画ですね。 恋愛映画であって、ホラー映画でもあって、また文化人類学的な映画でもあるんですよ。 ただね、スウェーデン政府は「こんなことやってねえよ!」って怒っていますけどね。 (外山惠理)まあ、そうか。 (町山智浩)「こんな何百年も前のこと、やっているわけねえだろ!」って怒っていますけども。 ただね、この映画のもうひとつのポイントはね、何となくおかしいんですよ。 前の『ヘレディタリー』もそうだったんですけど、笑っちゃうところがあるんですよ。 何ヶ所か。 で、特にクライマックスがとんでもない展開になりますけども。 お客さん、みんな笑ってました。 (山里亮太)ええっ? 怖いけど、笑える (町山智浩)ゲラゲラと。 あの、苦笑としか言いようがない笑いが漏れていましたけども。 たぶんそのシーンは日本ではものすごく微妙に修正がいろいろと入っていっていると思うんですけども。 僕はアメリカで見たんでいろんな「もの」が見えました(笑)。 で、このアリ・アスター監督がすごいのは、毎回笑わせるんですよ。 嫌なシーンで。 で、この人ね、まず世界的に注目されたのは自主映画というか学生映画の短編を作ったからなんですけども。 どういう映画かっていうと中学生ぐらいの男の子がオナニーをしてるんですね。 それをお父さんが見つけるんですよ。 で、「俺も若い頃はそういうことをした。 誰にでもあることだから別に気にするな」って。 ただ、自分の息子がオナニーをしていたネタをお父さんが見ると、それは自分の写真なんですよ。 (山里亮太)ええっ? (町山智浩)自分の息子が自分の写真でオナニーをしているのを見て、親が困るっていうとんでもない……どう見たらいいのか、訳のわからない映画を作っていたんですよ。 この人は。 すごいんですよ。 だから本当にアリ・アスター監督に会った時、「あなたのユーモア感覚にはついていけないよ!」って言いましたけども。 でも彼としては、怖がらせたり笑わせたりしなtがら、自分自身に起こったそのトラウマをエンターテインメント化して癒やすという風に言っているんですね。 まあ、この人は本当にヘンテコな人ですよ。 (外山惠理)でもこうやって表現をしなかったら変になっちゃうからっていうのがね、彼にとってよかったですね。 (山里亮太)映画という方法で表現ができるから。 (町山智浩)そうそう。 これで人を怖がらせたり、笑わせたりすることでもって自分の傷を客体にして。 自分の中から外に出すことで治すという風に本人は言っていましたけども。 まあ、本当にとんでもない映画なんで。 で、これは2月に日本で公開になるんですが、その前に11月2日(土)に東京で先行の公開があります。 東京国際ファンタスティック映画祭というのが昔からずっとあったんですが。 最近はやっていなかったんですが、それをそろそろ復活させるんでその前夜祭が行われます。 東京国際ファンタスティック復活祭というのが11月2日(土)に東京国際映画祭の一環で開かれます。 これ、もうチケットは売ってますんで。 まあ日本で最初にこのヘンテコな映画『ミッドサマー』が見れますんで。 みなさん、こぞってご来場ください。 というところです。 ちょっと見てみたくなってきちゃったな。 (山里亮太)がんばって見てみようかな? 怖いの苦手だけど……。 (町山智浩)怖いけど、笑えますよ。 笑わせますから。 (外山惠理)来年の2月公開、『ミッドサマー』ということで。 町山さん、ありがとうございました。

次の

ミッドサマー : 作品情報

ミッドソマー 日本 公開

監督は、主演は。 原題は、で(ミィドソンマル)を意味する。 アメリカの大学生グループが、留学生の故郷のスウェーデンの夏至祭へと招かれるが、のどかで魅力的に見えた村はキリスト教ではない古代北欧のを信仰するカルト的な共同体であることを知る。 この村の夏至祭は普通の祝祭ではなくを求める儀式であり、の明るさの中で、一行は村人たちによって追い詰められてゆく。 ストーリー [ ] 大学生のダニーはを抱えていた。 ある冬の日、同じくだった妹が失踪し、両親を道連れにでしてしまう。 自身の疾患と家族を失ったに苦しみ続け、恐怖の底に追い詰められているダニーを、恋人のクリスチャンは内心重荷に感じながら別れを切り出せずにいた。 翌年の夏、ダニーはクリスチャンと一緒にパーティに参加した。 席上、彼女はクリスチャンが友人のマーク、ジョシュと一緒に、同じく友人であるスウェーデンからの留学生ペレの故郷であるホルガ村を訪れる予定であることを知った。 クリスチャンはペレから「自分の一族の故郷で、今年夏至祭が開催される。 夏至祭は90年に1度しか開催されないので、見に来てはどうか」と誘われたのである。 大学でを専攻するクリスチャンは、学問的関心もあってホルガ行きを決めたのであった。 スウェーデン行きをダニーに隠していたクリスチャンは、仕方なくダニーも誘う。 ダニーらはスウェーデンへ渡り、ペレの案内でに位置するであるホルガを訪れた。 一行は、森に囲まれた草原という幻想的な風景と、白い服を着た親切な村人たちに初めは魅了される。 一行は同じくよそ者で、ペレの兄弟分のイングマールに誘われてロンドンからホルガにやってきたサイモンとコニーのカップルと合流し、イングマールからを勧められる。 キノコによる幻覚の中で、ダニーは妹の幻を見る。 村には夜が訪れるが、のためいつまでも昼のような明るさのままである。 翌日から始まる夏至祭はただの祝祭ではなく、の祭りであった。 そうとは知らずに参加したダニーは、不安と恐怖に苛まれていく。 草原のテーブルでの全員そろっての食事など夏至祭の儀式が粛々と進むが、 ()の儀式が始まると、よそ者一行の中に緊張が高まる。 コミューンの中の年長者二人が高い崖の上に姿を現し、おもむろに身を投げるという棄老の儀式が行われた。 身を投げた者のうち女性のほうは即死するが、男性のほうがまだ生きており、村人たちは男のうめき声をまねながら身をよじって叫び、槌で頭を叩き潰してとどめを刺す。 村の長老であるシヴは、ショックを受けたダニーをはじめとするよそ者たちに、これはホルガの死生観を表現した完全に普通の文化であり、村人は全員72歳になると同じようなことをしなければならないのだと説明する。 ダニーたちはペレの懇願と、夏至祭の研究で文化人類学の論文を書かなければならないというジョシュの必要性からホルガに残ることにする。 一方、サイモンとコニーは途中でホルガを出ることに決める。 荷物を集めるコニーに、村人はサイモンが列車に乗るために先に村を出てしまったという。 混乱したコニーは一人で村を出ていくが、その後、遠くで女性の叫び声が響く。 クリスチャンもホルガ村のことを論文のテーマにすることを決めるが、テーマを盗むつもりかと疑うジョシュとの関係が険悪になる。 ジョシュは、で書き継がれてきた村人の指針となる聖なる書である「ルビ・ラダー」(Rubi Radr)についてもっと教えてほしいと村の長老に懇願するが、絶対に読んではいけないと断られる。 いまルビ・ラダーを書いているのは、によって障害を持って生まれ、村のいわば神官となった人物で、村のあちこちに絵も描いているという。 一方軽率なマークが、村の神聖な木にそうとは知らずに立小便をしてしまい、村人の間に怒りが沸き起こる。 夕食時、マークは村の魅力的な女性に誘われてどこかへ消える。 クリスチャンの食事の中には女性の陰毛が混ぜられていた。 誰かが彼とのセックスを願って、この村の伝承通り自分の陰毛をまぜるおまじないをしたのだろう。 その夜、ジョシュは神聖な建物に忍び込んでルビ・ラダーを盗撮するが、突然現れた半裸の男に邪魔をされる。 その男はマークからはぎ取られた顔の皮をかぶり、下半身の皮をはいていた。 ジョシュは槌で頭を殴られ、その体はどこかに引きずり出されてゆく。 翌日、ダニーはさらにたくさんのドラッグを村人から勧められる。 彼女は村の女性総出のメイポール・ダンスの大会に参加させられ、全員で手をつないでの周りを何周も何周もする。 最後まで立っていられたダニーが優勝し、として花の冠をかぶせられ、村を行進する。 一方クリスチャンも大量のドラッグを摂取させられ、村の建物内で性的な儀式に参加させられる。 彼は服を脱がされ、全裸の女性たちに取り巻かれながら、彼の子種を孕むことを望む村の少女に強姦される。 女性たちの囃子声を聞いて建物に近寄ったダニーはクリスチャンがセックスをさせられているところを見てパニック障害を起こし、ついてきた女性たちもダニーをまねて一緒に泣き叫ぶ。 儀式後、意識もうろうとしたクリスチャンは全裸で飛び出して村をさまよう。 やがて、地面に埋められたジョシュの脚と、生きながら解剖され、背中から取り出されたを翼のように広げさせられ天井から吊るされるという「」のような処刑をされたサイモンの姿を発見するが、再び気を失わせられる。 メイクイーンとなったダニーは集まった村人たちから、コミューンから悪を追い払うために9人のいけにえが必要なのだと説明される。 ペレとイングマールに誘われたよそ者のジョシュ、マーク、コニー、サイモンの4人。 最初に身を投げた老人2人と、自らいけにえに志願してこれから死ぬイングマールとウルフの2人。 ダニーはあと1人のいけにえを、よそ者のクリスチャンにするか、それとも抽選で選ばれた村人のトービヨンにするか、選択を迫られる。 彼女は恋人のクリスチャンを選択する。 意識を半ば取り戻したクリスチャンは、自分が腹を裂かれた熊の体に全身をくるまれ、イングマールとウルフとともに神殿の中にいることを知る。 やがて神殿に火が放たれる。 体に火が付いたウルフの絶叫を、外にいる村人たちもまねて叫ぶ。 最初は苦悩と恐怖で泣いていたダニーだったが、神殿が焼け落ちてゆくにしたがい、微笑み始める。 ラストシーンの意味 [ ] 本作のラストシーンについては様々な解釈がなされているが、アスター監督は「ダニーは狂気に堕ちた者だけが味わえる喜びに屈した。 ダニーは自己を完全に失い、ついに自由を得た。 それは恐ろしいことでもあり、美しいことでもある」と脚本に書き付けている。 キャスト [ ] 登場人物のうち、ホルガの住人たちは主に俳優が演じており、そのうちの何人かにはを話す場面がある。 また、ダニーの家族など脇役数名はが演じている。 ダニー・アーダー 演 - 、日本語吹替 - アメリカの大学で心理学を学ぶ女子学生。 を抱えており、自分自身の不安や焦燥感を共有してくれる友人が少ないことに苦悩する。 クリスチャン・ヒューズ 演 - 、日本語吹替 - ダニーと同じ大学に通う大学生。 を控えていて、作成の題材を模索中。 ダニーを愛してはいるが、彼女の苦悩を受け止め切れず、その関係は微妙なものになりつつある。 ジョシュ 演 - ()、日本語吹替 - ダニーと同じ大学に通うクリスチャンの友人。 今回のスウェーデン旅行のほか、文化人類学でドイツや英国を巡る予定。 マーク 演 - 、日本語吹替 - ダニーと同じ大学に通うクリスチャンの友人。 学問的な事よりセックスとドラッグの事しか頭になく、仲間の中でも特に軽薄な行動が多い。 ペレ 演 - ()、日本語吹替 - ダニーたちの大学に留学しているホルガ出身の青年。 仲間たちをホルガの夏至祭に誘う。 サイモン 演 - 、日本語吹替 - イギリスの農園で知り合ったイングマールの招待をうけホルガへ来た青年。 コニーと婚約している。 コニー 演 - 、日本語吹替 - サイモンの婚約者。 イギリスの農園で知り合ったイングマールの招待をうけホルガへ来た。 ダン 演 - ホルガの村人の老齢男性。 夏至祭の初日にアッテストゥパンの儀式に登場する。 製作 [ ] スウェーデンの夏至祭のメイポール 5月8日、A24がアリ・アスター監督の新作映画の製作を開始しており、全米配給をも手掛ける予定だと報じられた。 製作サイドから「スウェーデンを舞台にしたホラー映画の監督を務めて欲しい」とのオファーを受け取ったとき、アスターは「ストーリーを思いつけそうにない」という理由で断ろうとした。 しかし、何とかアイデアを閃くに至ったため、そのオファーを受けることにしたのだという。 7月30日、フローレンス・ピュー、ジャック・レイナー、ウィル・ポールター、ウィリアム・ジャクソン・ハーパー、ヴィルヘルム・ブロングレンらがキャスト入りした。 なお、本作のはので行われた。 公開・マーケティング [ ] 2019年3月5日、本作のティーザー・トレイラーが公開された。 5月14日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された。 6月18日、本作はのでプレミア上映された。 当初、本作はからNC-17指定(17歳以下は鑑賞禁止)を受けたが、6週間にも及ぶ再編集の末に、R指定(17歳未満の観賞は保護者の同伴が必要)へと引き下げられることになった。 なお、アスター監督は現行版より30分以上長いエクステンデッド版を世に出すつもりだと述べている(元々、本作のファースト・カットは3時間45分にも及ぶ長大なものであった)。 2019年8月17日、本作のディレクターズ・カット版(上映時間171分)が初めて上映された。 日本では2020年2月21日から指定で上映された のち、ディレクターズ・カット版が同年3月13日から指定で上映された。 興行収入 [ ] 本作は『』と同じ週に封切られ、公開初週末に700万ドル前後を稼ぎ出すと予想されていたが 、その予想は的中した。 2019年7月3日、本作は全米2707館で公開され、公開初週末に656万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場6位となった。 評価 [ ] 本作は批評家から絶賛されている。 93点となっている。 サイト側による批評家の見解の要約は「野心的で、見事に作り込まれており、観客の心を大いに揺さぶってくる。 『ミッドサマー』によって、アリ・アスター監督はホラー映画の巨匠と見なされるべき人物であるとまたしても証明された。 」となっている。 関連項目 [ ]• :2013年に公開されたの惨劇を基にしたプロットのスリラー映画• :1973年に公開されたイギリス映画で、民間伝承を題材にしたフォーク・ホラー映画。 異教が信仰される村の五月祭によそから招かれた主人公が巻き込まれてゆくというストーリーであり、劇中の要素やプロットが共通する。 アリ・アスターも好きな映画に挙げているが、『ミッドサマー』の脚本執筆中は観返さなかったという。 出典 [ ]• Twitter 2019年5月9日. 2019年6月29日閲覧。 2019年6月29日. 2019年6月29日閲覧。 Tom Brueggemann 2019年7月7日. IndieWire. 2019年8月18日閲覧。 2019年10月9日閲覧。 A24. 2019年12月8日閲覧。 TCエンタテインメント. 2020年6月12日閲覧。 Deadline. com 2018年5月8日. 2019年6月29日閲覧。 Vulture 2019年6月19日. 2019年6月29日閲覧。 Variety 2018年7月30日. 2019年6月29日閲覧。 Collider 2018年7月30日. 2019年6月29日閲覧。 The Playlist 2018年7月30日. 2019年6月29日閲覧。 YouTube 2019年3月5日. 2019年6月29日閲覧。 YouTube 2019年5月14日. 2019年6月29日閲覧。 Independent 2019年6月19日. 2019年6月29日閲覧。 Bloody Disgusting 2019年7月11日. 2019年7月12日閲覧。 The Wrap 2019年7月11日. 2019年7月12日閲覧。 Lincoln Center 2019年7月15日. 2019年10月9日閲覧。 cinemacafe. net. 2019年11月8日. 2020年3月20日閲覧。 CINRA. NET. 2020年2月25日. 2020年3月20日閲覧。 cinemacafe. net. 2020年3月6日. 2020年3月20日閲覧。 Box Office Mojo 2019年7月2日. 2019年10月9日閲覧。 Box Office Mojo. 2019年10月9日閲覧。 Rotten Tomatoes. 2019年6月29日閲覧。 Metacritic. 2019年6月29日閲覧。 Box Office Mojo 2019年7月7日. 2019年10月9日閲覧。 外部リンク [ ]• (英語)• (日本語)• - (英語)• - (英語).

次の