アイヌ語。 アイヌ語のカムイの意味とは?日本語になったアイヌ語とアイヌ語が由来の地名一覧

アイヌ語のカムイの意味とは?日本語になったアイヌ語とアイヌ語が由来の地名一覧

アイヌ語

曲がる・もの(川) そろそろ蘭越町シリーズも終わりだなぁ……などと思っていたのですが、超有名な大物地名をすっ飛ばしていたことに今頃気づきました(汗)。 「昆布」は函館本線の駅もある、有名かつ謎な地名です。 永田地名解には次のように記されていました。 Konpo nupuri コンポ ヌプリ 昆布ノ山 往古海嘯ノ時此山上ニ昆布多クアリタルニ名クト (「」国書刊行会 p. 181 より引用) はい。 では次行きましょうか(ぉぃ)。 駅名ならおまかせ「北海道駅名の起源」を見てみましょう。 昆 布(こんぶ) 所在地 後志国 磯谷郡蘭越町 開 駅 明治 37 年 10 月 15 日(北海道鉄道) 起 源 アイヌ語の「トコンポ・ヌプリ」(小さなコブ山)から出たものである。 むかし大津波のときコンブがこの付近にかかったなどという伝説があるが、これは昆布という字に無理にこじつけた話であって、もとコンポヌプリを混保岳と書いたものであり、コンプと関係があったわけではない。 (「(昭和48年版)」日本国有鉄道北海道総局 p. 29 より引用) さんの「アイヌ語地名解」にも、ほぼ同じ内容の文章が記されていました。 アイヌ語で「昆布」は sas と言うのですが、一方で和語の「昆布」もアイヌ語に借用されていたようです。 道内には「昆布」のつく地名があちこちに見られます(根室の「昆布盛」や釧路の「昆布森」、浦幌の「昆布刈石」など)。 これらはいずれも和語の「昆布」に由来すると考えられます。 ところが、昆布系地名の総本山である「昆布」に限っては「昆布とは関係ないよ」というのは面白いですよね。 現在は昆布川をずーっと遡った先に「昆布岳」がありますが、これは標高 1000 m を越える山なので、 tokom-po と言うにはちょっと大きすぎるような気がします。 ということで、更科説が妥当なのかなぁと考えるしかなさそうなのですが、敢えて試案を出してみると( 出さなくてもいいのに) kom-p で「曲がる・もの(川)」とは考えられないでしょうか。 昆布川は、尻別川から見ると見事に 90 度右に曲がって流れているので、こういった解釈はできないかなぁ……というお話でした。 目名(めな) mena 細い枝川? 国鉄……じゃなくて JR 函館本線で昆布駅から西に向かうと、次が駅で、更にその次が目名駅です。 「目名」は道南に偏在する謎の地名のひとつですね。 ということで、駅名ならお任せ(ry 目 名(めな) 所在地 後志国 磯谷郡蘭越町 開 駅 明治 37 年 10 月 15 日(北海道鉄道) 起 源 もと「磯谷(いそや)」といったが、明治 39 年 12 月 15 日「目名」と改めた。 「目名」はアイヌ語の「メナ」(細い枝川)から出たもので、「磯谷」はアイヌ語の「イ・ショ・ヤ」(岩岸) から出たものである。 (「北海道駅名の起源(昭和48年版)」日本国有鉄道北海道総局 p. 28 より引用) ふむふむ。 (知里真志保「」北海道出版企画センター p. 59 より引用) ただ、さんは「北海道の地名」にて次のような疑問を呈していました。 諸地の目名と同じように,ここでも意味がはっきりしない。 永田地名解は,尻別川筋ではメナは「細川」と訳している。 永田氏は,尻別川筋は虻田のアイヌから聞いて訳をしたのだと書いている。 (山田秀三「」草風館 p. 463 より引用) と、ここまでは良いのですが…… 松浦氏西蝦夷日誌はこの目名の処で「メナ。 其義解せず。 同名処々に有。 何れも平地にて水深く屈曲遅流の処也。 恐は是を云か」と書いた。 (山田秀三「北海道の地名」草風館 p. 463 より引用) まぁ、これも良いですよね。 「西蝦夷日誌」は永田地名解よりも昔に書かれたものですから、特段おかしな話ではありません。 ただし必ずしも深い川ばかりではない。 支流説,細流説,水溜り説,泉池川説等があるが,これも後人の研究に待ちたい。 (山田秀三「北海道の地名」草風館 p. 463 より引用) 「泉池」を意味する mem という単語があるのですが、それと結びつけて考える流儀もあるようです。 道内に偏在する謎地名なので、これから処々で目にすることになりそうです。 チリベツ川 chir -ot -pet? 鳥(・多くいる)・川 目名川は目名駅の西側を流れていますが、チリベツ川は目名駅の少し下流側で目名川に合流する支流の名前です。 この「チリベツ川」ですが、信憑性に少々の難があるような気がする「北海道地名誌」に記載がありました。 チリベツ川 目名川の左支流。 アイヌ語では鳥川の意。 (NHK 北海道本部・編「」北海教育評論社 p. 177 より引用) 「信憑性に少々の難がある」と毒づいてみたものの、この解釈については同感です。 chir-pet で「 鳥・川」だったのでしょうね。 おそらくは chir-ot-pet の -ot が略されたのではないでしょうか(鳥・多くいる・川)。 ちなみにこの「北海道地名誌」、「チリベツ川」の下には「」の項があるのですが、 南部川(なんぶがわ) 尻別川中流の右支流。 南部から団体が入植したのでこの名がある。 (NHK 北海道本部・編「北海道地名誌」北海教育評論社 p. 177 より引用) うーん……(汗)。 「団体での入植」は主に明治期以降だと思うので、ちょっと違うような気もするような……。 203• 365• 365• 365• 366• 365• 365• 365• 366• 365• 366• 365• 352• 242• 100•

次の

アイヌ語/おもな語彙と実用例(あいぬごおもなごいとじつようれい)とは

アイヌ語

『辞書と翻訳:翻訳のためのインターネットリソース』は外国語の翻訳実務者や英語や語学を学ぶ学生・研究者、さらに英語など語学力を活かせられる分野へ就職や転職を考える一般の方々ための生きた英語講座、語学・学習サイトです。 このページでは言語辞書・辞典・用語集のみならず『 アイヌ語、 日本 日本語 日本語教授法 日本語学習 日本料理 留学 保険 旅行』などに関連する価値ある情報ページも集約しています。 カタカナによる読みとアルファベットの発音表記、意味の対照形式。 576語。 用語集サイト J 浜田 隆史さんのサイトにあるアイヌ語による地名表記の文法構造、語彙の解説ページ。 J 日本古代史と神道のサイトにあるネパール語の辞書資料。 ネパール語を元に、日本語、日本の各地方言、アイヌ語、アジアの様々な言語などから、発音の音 オン を基に類似している語の対照一覧。 J のアイヌ語の中の外来語の一覧。 J 浜田 隆史さんのサイトにある北海道によく見られるアイヌ語を語源としている地名の解説ページ。 資料集サイト J 田村すず子さん(早稲田大学語学教育研究所 編集のアイヌ語関連の基本文献と音声資料の一覧。 J のホームページ。 アイヌ文化全般の概説がある。 J 浜田 隆史さんのサイトにあるアイヌ語文法の入門的解説ページ。 リンク集サイト J のアイヌ語リンク集。 一般情報サイト J の「日本語」の解説。 J の「アイヌ語」の解説。 jp 1997-2016. All Rights Reserved.

次の

慶應の女子大生が「アイヌ語」のユーチューブを始めた理由

アイヌ語

現状 消滅危機言語 現在アイヌ語を継承しているアイヌの数が極めて少ないため、アイヌ語は近いうちに消滅してしまう『』の一つとなっている。 2007年の推定では、約1万5000人のアイヌの中で、アイヌ語を流暢に話せるは10人しかいなかった。 さらに別の推定では、アイヌ語をとする人は、千島列島では既に消滅し、樺太でもおそらく消滅していて、残るの母語話者も、平均年齢が既に80歳を越え、母語話者数も10人以下となっている。 アイヌ語の消滅危惧のレベルは「おそらく消滅した言語」と「消滅の危機に厳しくさらされる言語」の間の「消滅に近い言語」となっている。 2009年(平成21年)、により「」として、最高ランクの「極めて深刻」の区分に分類され、数年後には母語話者の死亡により消滅すると見られている。 保存活動 1980年代以降、らアイヌ語を残そうとするアイヌ自身の努力の結果、アイヌ語が各地に開設され、にはがアイヌ語小辞典を発行した。 2007年現在、北海道内14箇所にアイヌ語教室が設置され、多くの人がアイヌ語を学んでいる。 またにも、在住のアイヌまたはがアイヌ語を学ぶ集まりがいくつか存在する。 にはが「アイヌ語講座 イランカラプテ」(現在の「」)の放送を開始し、2020年現在も放送中である。 1986年には、の教え子、北方言語研究会が上智大学学生などと共催で早稲田大学において第一回「アイヌ語祭」を開催し、和人による全編アイヌ語による演劇などがアイヌ民族や元社員でアイヌ語地名研究家などの前で披露された。 主催のアイヌ語( イタカンロー)には毎年多くの人が参加し、アイヌ語によるや、の披露が行われている。 また、1990年代から、アイヌではない人の中にもアイヌ語を勉強しようとする人が増えてきている。 アイヌ語の辞典も各種出版されている。 特にでは、アイヌとの歴史的連続性や地名研究の必要からアイヌ語への関心は伝統的に高い。 アイヌ語は「」と呼ばれる言語の中では、例外的と言って良いほど、大量の録音資料が残されている言語である。 やに記録され、現在まで残っているアイヌ語の音声資料は豊富である。 しかし、その音声資料については、内容が不明なものも多く、調査は発展途上であるため、アイヌ語学習に使用できる資料は限られている。 今後のアイヌ語学習には、この音声資料の活用が課題となっている。 新語の創造 2000年代になり、等でアイヌ語を刷新する兆しがある。 実際「アイヌ語旭川方言会話辞典」では現代に不足している語彙の補完が試験的に行われており、 imeru(神が放つ光。 転じて電気の意)から imeru inaw または imeru pasuy(前者は固定電話で、後者はの意。 inawは、 pasuyはを意味する。 アイヌの信仰では、イナウや箸は神と人間との仲立ちをすると考えられていて、ネットの中とリアルを仲立ちする例えから)、 imeru kampi(。 kampiは紙、または手紙を意味する。 )等の造語を作り、現代生活で不足している語彙を補完し、「現代の言語として」使える様にする努力が行われている。 2008年7月4日に開催された「先住民族サミット」アイヌモシリ2008では、「アイヌ語を公用語とし、義務教育でも学べる言語とすること」を日本政府に提言 している。 アイヌ語の研究 明治時代になってから、アイヌ語は科学的に研究されるようになったが、最初期には外国からのしかも言語学者ではない人々による研究が先行したのが特徴的である。 日本の言語学者たちがアイヌ語を研究し始めた頃にはアイヌ語の話者は非常に少なかったが、先にあげた外国の研究者とはほとんど交渉を持たず、活発に研究されてきた。 春採アイヌ学校の教師・伝道師の永久保秀二郎、とその弟子であるや、アイヌである・姉弟らが挙げられる。 その後、、、浅井亨、、、、、切替英雄、佐藤知己、、アンナ・ブガエワ等が それぞれ研究を進めてきた。 のアイヌ文化交流センター。 サッポロピㇼカコタンというアイヌ語が片仮名で併記されている。 (「札幌の美しい村」という意味であり、日本語の片仮名に元来は存在しない「」が用いられている。 ) アイヌ語は漢字が伝わる前の日本語と同様、のみによって受け継がれてきた。 アイヌの周辺には、、、など、を持つ民族も多かったため、彼らと付き合いのあったアイヌの中には、文字を使える者もいたと考えられている。 しかし、民族全体で文字を取り入れる動きは無かった。 そのため文字による古い記録は、ヨーロッパ人や和人によって書かれたものが残されている。 古くは17世紀初頭に松前を訪れた宣教師のによる記録が残されている。 日本の史料としてはでアイヌ語が記録された『』が最も古く年間頃のものと推定されており、年代の明確なものとしては宝永元年()に蝦夷地を訪れたであるの記録が古い。 正徳2年()に刊行された『』では、50ほどのアイヌ語の単語とその日本語訳が記されている。 蝦夷通詞(アイヌ語通訳)のは、寛政4年()に刊行されたアイヌ語の辞書『』(書名は蝦夷方言とも)の著者として知られており、自筆稿本である『』(所蔵)や『』(所蔵)が伝わっている。 アイヌ自身による記録は、からラテン文字などを用いて書かれるようになったといわれている。 ピウスツキと親交があったは、によってアイヌ語を表記していた。 音韻 アイヌ語の音節はCV C (すなわち義務的なと義務的ではない)からなり、子音群は少数しかない。 母音 アイヌ語は五つの母音を持つ。 樺太方言では開音節で長短を区別する。 [i] i [u] u [e] e [o] o [a] a 子音 は 「 p」、「 t」、「 k」、「 c」、「 n」、「 s」、「 r」、「 m」、「 w」、「 y」、「 h」、「 '」の12種が数えられる。 との区別は存在しない。 u は、日本語の「ウ」と発音が異なり、日本語を母語とする者には「オ」のようにも聞こえることもある。 そういったこともあり、かつては aynuが アイノ、 kamuyが カモイ、 inawが イナオと書かれることが多かった。 cはチャ、チなどにあらわれるで濁って発音されることもある。 sは シや スの摩擦音。 方言によっては シャと発音されることもある。 また、有声で発音されることはない。 「 '」はで、たとえば teetaで母音の連続を回避するために、はっきりと区切って テエタと発音するとき テと エの間に入る音である。 音節 wiはごく少数の・にしか現れない( siwiwatki風がビュウビュウ吹く。 siw- iwは風の音を表すの反復)。 開音節の「 'i」や「 'u」は他の母音の後に来たとき、母音の連続を回避するため軽く発音され、 y、 wとなることがある。 表記としては ukoytakのように y、 wになる。 閉音節の場合はこの変化は起きない。 母音 iや uの後に他の母音が来たときは、母音の連続を回避するため渡り音 y、 wが挿入されることが多い。 この y、 wは表記される場合とされない場合がある。 例えば、 uepekerという語はしばしば uwepekerと書かれる。 音節末の t、 p、 kはの閉音節の p、 t、 k と同じくであり、日本語のみを使う者にとっては聞き分けが難しい。 たとえば pの場合、「アップ」と言った時の「プ」の直前の「ッ」のような感じの音になる。 音節末 tも同様に「ハット」の「ッ」、 kも「メッカ」の「ッ」音である。 音節末 sもシの前で詰まる音に近いが場合によりスの前で詰まる音のように聞こえる場合もある。 音節末の mは、日本語と異なり nと区別して発音しなければならない。 音節末の rについては直前の母音の音色が影響することが多く、日本語のラ行子音に近いで、且つ舌先が略平らで微妙にしか舌先が上がらない為、 arの rは口の中で発音されたあいまいな ラのように、 irの rは軽い リのような音となることが多い。 例えば北海道方言の utar(人々、〜たち)は樺太で utahまたは utaraと発音される。 は、語頭に閉音節があればここに付く。 語頭の音節が開音節であれば、原則としてその次の音節に付く。 なお、アイヌ語では文法上他の母音の後のイ、ウも子音 y、 wと見なされ閉音節として扱われる。 ただし例外的に最初の音節が開音節であってもそこにアクセントが付く単語もある。 なおアイヌ語のアクセントは高低アクセントで、アクセントのある音節は高く発音される。 また、樺太方言で語頭の開音節にアクセントが付いた場合、その母音は長く発音される。 文法 基本的な文型はSOV(・・)の順で、この点では日本語と同じである。 これは、動詞に主語および目的語(授与動詞ではも)のおよび数を示すが付けられ、さらにその他の意味を加える接辞(動詞のや、先行名詞との関係を示す的なものなど)が付加されて、動詞だけでも文に相当する表現が可能なためである。 なおでも、体の部分など、特に個人と切り離せない関係にあるものには、所有者を示すが必須的に付加される。 たとえば1つの例として、• usa-oruspe a-e-yay-ko-tuyma-si-ram-suy-pa これを直訳すれば• いろいろ-うわさ 私(主語)-について-自分-で-遠く-自分の-心-揺らす-繰り返し つまり「いろいろのうわさについて、私は遠く自分の心を揺らし続ける=思いをめぐらす」という意味になる。 これはとしては2つしか含まないが長い文に相当する意味を表している。 2番目の動詞は suyに主語などを示す、、さらには目的語やそれを限定する接辞がついて1つの長い単語になっている。 方言 アイヌ語の方言は大きく北海道、千島、樺太に分けられる。 なお東北北部にも18世紀までが居住していたが、彼らの方言については詳らかでない。 また中世以前のがアイヌ語を話していたとする説もある(エミシアイヌ語)。 概要 は毎に生活をしており、コタンは主に川筋か海岸線に沿って分布したため、川筋ごとに方言が少しずつ異なる場合が多く、また海岸部と内陸部でも差異が見られた。 かつて大きくは・(北千島)・(南樺太)の三方言があった。 北海道方言は、さらに北東部方言と南西部方言の二つに分類したり、もっと細かく分類されることもあるが、方言間の詳細な比較研究が進んでいないため定説はない。 千島方言は以後急速に廃れ、後には既に話者が見つからなかったとされる。 樺太方言は1994年に最後の話者とされるが亡くなった。 北海道内でも和人の移住が早くから進んだや下流域などの方言は記録がほとんど残っていない。 アイヌは独自のを形成せず、自らの言葉を文字に記すこともなかったので、アイヌ語にはないしそれに近い中央語が存在しない。 アイヌ語を学ぶ場合は方言や方言の資料が比較的手に入りやすい。 下位区分 括弧内は使用地域。 話者、教材を後述。 北海道南西部方言• 八雲方言。 旧域は除く• 長万部方言• 余市方言• 幌別方言 - 『』、『アイヌ叙事詩ユーカラ集』• 白老方言• 千歳方言 - ・中本ムツ子『エクスプレス・アイヌ語』、中川裕『アイヌ語千歳方言辞典』• 方言 旧• 沙流方言 流域 - 『アイヌ語沙流方言辞典』、『萱野茂のアイヌ語辞典』、他多数。 他のどの方言よりも記録の質・量ともに充実している。 新冠方言• 北海道北東部方言• 静内方言 旧 - 『アイヌ語静内方言文脈つき語彙集(CD-ROMつき)』• 浦河方言• 様似方言• 十勝方言 - 教育委員会『十勝本別アイヌ語分類辞典』• 釧路方言 - 『アイヌ語釧路方言語彙』、、貫塩喜蔵• 阿寒方言• 根室方言• 北見方言• 石狩方言 など - 砂沢クラ、杉村キナラブック、杉村フサ、石山キツエ• 天塩方言 など• 宗谷方言• 西海岸方言 - 藤山ハル、浅井タケ、『カラフトアイヌ語』• 東海岸方言 - 『あいぬ物語』• タライカ方言 旧 - 樺太の他地域のアイヌ語と著しく異なっていた。 旧以北の - 『北千島アイヌ語』 古い時代にはでも話されていた可能性がある。 北千島アイヌは明治時代にへ移住し、後に北海道本島へ再移住した。 なお、元々の以南のアイヌ語は北海道方言の一種とされる。 文章 文章化の試み 20世紀よりも前の時代にアイヌ自身がアイヌ語の文章を記したテキストはみつかっていない。 近年はを例として、カタカナやラテン文字、キリル文字による文章化の試みが浸透しつつある。 アイヌ語には多くの方言体系の存在が知られている(「」を参照)が、伝統的なアイヌ語話者全体あるいはその大部分を統べるような中央集権的、宗教的権威、あるいは文化的中心が歴史上存在しなかったこともあり、他を圧倒する方言(あるいは)の体系が存在しない。 その為、アイヌ語を文字を使って体系的に表現する場合すなわち文章化する際には、規範となりうる共通語あるいは規範的な書記体系()やが存在しないという困難がある。 アイヌ語には文章化する際のされた形式・体系が存在しないもののそれに準ずるとみなし得る試みがみられ、が編集したアイヌ語テキスト『 アコ ロ イタ ク』が出版されて以降は、『 アコ ロ イタ ク』で範示されている文章表記に基づいた、各方言の文章化が多くなされている。 また、英語などを通じてローマ字表現に慣れ親しんでいる人たちを除いて、カタカナ表記に慣れ親しんでいる日本語母語話者を中心にした日本語を使用する人々には、ローマ字よりカタカナによるアイヌ語表記が好まれる場合が多い。 ただし、カタカナ表記は、出版物やワープロやパソコン上で音節末の子音を表現するための小さいカタカナを記す際、わざわざ活字の大きさを小さくしなければならないなど、大きな問題点があった。 文字(カナ表記) アイヌ語の仮名による統一された正書法が存在するわけではないが、各方式が大きく異なるわけではない。 日本語にない音を表記するために、いくつかの専用の文字を使用する。 「ca・cu・ce・co・ye・we・wo」などは日本語と同様に「チャ・チュ・チェ・チョ・イェ・ウェ・ウォ」と表記する。 tuは、「トゥ」、または「ト」に半濁点がついた「 ト゚」()、あるいは「ツ」に半濁点がついた「 ツ゚」()(括弧内は代用表記)で表記される。 音節末の t、 k、 p、 m、 nはそれぞれ、「 ッ」、「 」( ク)、「 」( プ)、「 」( ム)、「ン」(括弧内は代用表記)で表記される。 音節末の sは多くの場合「 ㇱ」( シ)と表記するが、発音の状態によって「 」( ス)と表記される。 音節末の rは直前の母音に則した書き分けをし、それぞれ「 」( ラ)、「 」( リ)、「 」( ル)、「 」( レ)、「 」( ロ)(括弧内は代用表記)で表記される。 単語は分かち書きする。 それ以外の記号は日本語と同じつかい方をする。 2000年1月にとしてが新規に制定され、このうちのJIS第三水準漢字に 表記用の(日本語の文章に通常使用される範囲外での小文字カタカナや半濁音付きカタカナ)も含まれている。 に採り入れられている Unicode では、2002年3月に改定された 3. 2 から に追随する形でアイヌ語カナ表記用の拡張カタカナ が追加されており、同規格に対応したソフトウェアでアイヌ語カナ表記が扱える枠組みが整えられた。 ただし、一部の文字は合成を用いないと表現できないという Unicode 特有の問題があり、ソフトウェアによってはきれいに表示できないことがある。 アイヌ語カナ表記用の拡張カタカナ( Unicode 3. 2準拠) 代用表記に関しては、小文字カタカナは通常サイズのカタカナの縮小表示、半濁音は通常の全角半濁音記号を付与。 文字 代用表記 文字 代用表記 文字 代用表記 文字 代用表記 ク ハ ラ ム シ ヒ リ プ ス フ ル セ゜ ト ヘ レ ツ゜ ヌ ホ ロ ト゜ 「」も参照 パソコンでアイヌ語カナ表記(Unicode 3. 2準拠)を扱う場合、• では、2001年の Puma 以降での標準はアイヌ語カナ表記用の拡張カタカナにも対応している他、2003年の Panther 以降でのOS標準の4からはアイヌ語入力モードも採用された。 では、2007年の 以降のOS標準フォントはアイヌ語カナ表記用の拡張カタカナにも対応しており、2001年の と2003年の については標準では対応しないものの対応版フォントを無償でダウンロードできる。 2008年現在 Windows の標準状態ではアイヌ語カナ表記を備えていないものの、カナ表記入力を可能にするためのユーティリティなどが有志により作成公開されており 、アイヌ語カナ表記用の拡張カタカナにも対応する商用フォントやも増えつつある。 通常アクセントを省略して例外アクセントのみ表記したり、全てのアクセントを省略してアルファベットのみで表記したりすることもある。 ローマ字表記のまとまった文献としては、1897年にが完成した『』()がある。 文学 アイヌ語で文字使用が試みられる以前のアイヌの文学は全て口承のもので、民話・神話には非常に富んでいる。 アイヌ語のは または と呼ばれる。 ユーカ ラの内容は、動物の神があらわれて体験を語るものや、人間の世界の恋愛や戦いを歌うものなど多様である。 叙事詩のほかに、いわゆる昔話のような散文による伝承文学もある。 時代の。 の土地の名前の多くは、アイヌ語をで表記している。 北海道島には、アイヌ語由来の日本語地名が多い。 大別して、• アイヌ語の発音を写し取ってカタカナで表記するものと、• それに漢字をあてたものがある。 漢字の読みにうまく当てはまらない地名も多く、• 漢字にあわせて元の読みを変更してしまったものや、• アイヌ語の語義をそのまま日本語名にあてた(意訳)ものもある。 型 アイヌ語での地名 変化 日本語での地名 1 ニセイ・コ・アン・ペッ 短縮・省略してカナ文字で表記。 2 サッ・ポロ・ペッ 「ペッ」が脱落し、残りの部分に漢字をあてた。 本州以南のアイヌ語地名については、をはじめ、在野のによって研究が進められてきた。 山田らによれば仙台付近以北(太平洋側)・秋田県以北(日本海側)には明らかにアイヌ語と解釈できる地名が分布し、この地域についてはの後北式土器の分布と重なるとの指摘もある。 しかし、これより以南については根拠が乏しい。 北海道島の地名 「」を参照 本州島の地名 本州島の地名については、東北全域に特有な発音の地名があり、これはアイヌ語が起源、あるいは(狭義の)アイヌ語と祖先を同じにする(「アイヌ語族」「の言語」と表現する人もいる)、という説が存在する。 、(おりかべ)、(おにかべ)、 おりと 、、、、(かまや)、、、~、~台(臺)、(くろべ)、(となみ)、阿別当(あべっとう富山県南砺市利賀村)、大勘場(たいかんば富山県南砺市利賀村)、~平( たい、 tay、「森」)、~内( ない、 -nay、「~にある小川」)が東北に点在している。 タㇷ゚コㇷ゚(tap・kop、小高い丘または丸山) タㇷ゚コㇷ゚は内破音の閉音節をほとんど持たない日本語話者にとっては「タッコッ」のように聞こえる音である。 青森県の田子(たっこ)、岩手県の達谷(たっこく)、達古袋(たっこたい)、立根(たっこん)、秋田県の達子森(たっこもり)、田子内(たごない)、辰子潟(たつこがた)、宮城県の達居森(たっこもり)。 トィオマ(土のある~、toy・oma) 岩手県の豊間根(とよまね)、宮城県の登米(とよま)、福島県の豊間(とよま)。 青森県 (あいない)、(あせいし)、(あかぼない)、(あらくまない)、(いまべつ)、(うさぎない、とない)、(うてつ)、(おいっぺ)、(おおふかない)、(おおべつない)、(おくない)、(おおざわない、おおさわない)、(おこっぺ)、(おそけない)、(おっぷ)、(おっぺつ)、(おりこしない)、(かげつない)、(かにた)、(きないない)、(きのっぷ)、(きりやない)、、(さばない)、(さんぴない)、(さんない)、、(しもふろ)、(しつかり)、(しゃりき)、(せべち、せへじ)、(せんまや)、(たっこ)、(、たっぴ)、(たっぴ)、(たでない、たてない)、、(ちょうしたない)、(とこしない)、(としない)、(とびない)、(とまべち)、(とよまない)、(とわだ)(にゅうない) 、(のべち、のへじ)、(のない)、(はらべつ)、(ひらない)、(ほらない)、(みんまや)、(めない)、(るいけ) 岩手県 (あいさり)、(あさない)、(あっか)、(あっぴ)、(あにわ)、(うれいら、うれら)、、(えさし)、(えづりこ)、(おきらい)、沢、(おなつぺ・おなっぺ、)、(おなつぺ・おなっぺ、)、 かまいし 、(かみよない)、(きんだいち)、(きりきり)、 くじ 、 けせん 、(げとう)、(けろべ)、、(しこつざき、)、、(たっこく)、(たっこん)、(たばしね )、(つちぶち)、(とうに)、 とおの 、(とまり)、(にしね)、、(にたない)、(ぬまくない)、(ひころいち)、(ひらいずみ )、(まべち、まぶち)、、(りょうり)、(わいない) 秋田県 (あさみない)川、(あに)、(あにあい)、(あまない)、(いたみない)、打当内(うっとない)、(おかしない)、小猿部川(おさるべ)、(おぼない)、(けまない)、(さいない)、狙半内川(さるはんない)、(しかない)、(しも-さんない)、(たいの、)、(たごない)、(たつこがた、田沢湖)、(たっこもり)、(どめね)、(とわだ)、(にしもない)、(にべつ)、(のしろ、nup・sir)、(はみない)、(ひたちない)、(ひない)、(ひのきない)、(ほりみない)、、(やくない)、(やりみない)、(よない) 宮城県 (うたつ)、(たっこもり)、(とよま)、(ほろない) 福島県 (とよま)。 新潟県 (いからし) 富山県 利賀(とが)、阿別当(あべっとう南砺市利賀村)、千束(せんぞく南砺市利賀村)、大勘場(たいかんば南砺市利賀村) アイヌ語に由来する地名以外の単語 日本語に溶け込んだアイヌ語 も参照。 日本語 アイヌ語 備考 エトゥピㇼカ( etu pirka) 嘴・美しい オンネㇷ゚( onnep) 中国語を経由、オットに変化した後、漢方薬としての陰茎の婉曲表現の臍がつきオットセイとなって入ったものであると言われている。 トゥナカイ( tunakay) ノンノ( nonno) 花(の名称) ハシカㇷ゚( haskap) 語源は has-ka-o-p で「枝の上にたくさんなるもの」の意。 ポㇰ( pok) セイ( sey) ラッコ( rakko) ルイペ( ruype) 融ける食べ物の意。 冷凍保存した魚を解凍しながら食べることにちなむ 学名• やにおいて存在したオオバヤナギ属 の属名は、アイヌ語に由来する。 なお、においてこの分類群はのシノニムとされている。 また、カムイテングヨコエビ Ishimaru, 1985 の種小名は「神」を意味するアイヌ語に由来する。 その他• 2004年から北海道で開催されている世界的イベント、のイベントの一つ において、コース(SS、スペシャルステージ)の名前は、 キムンカムイ、 ヤムワッカなど、原則的にアイヌ語で付けられている。 Bradley, D. Languages of Mainland South-East Asia 2007 In O. Miyaoka, O. Sakiyama, and M. Krauss eds. , The vanishing languages of the Pacific Rim, pp. 301—336. Oxford Linguistics. Oxford: Oxford University Press. : critically endangered• 朝日新聞 2009年2月20日. 2014年3月29日閲覧。 Ethnologue. com. 2013年3月29日閲覧。 Juha Janhunen; Tapani Salminen. 2007年9月29日閲覧。 「八丈語? 世界2500言語 消滅危機——「日本は8言語対象 方言も独立言語」ユネスコ」『朝日新聞』2009年2月20日付夕刊、第3版、第1面。 2015年7月4日閲覧。 「先住民族サミット」アイヌモシリ2008「 2011年7月18日, at the. 」(2008年7月4日)• 2020年4月28日閲覧。 寺島良安『倭漢三才圖會』(復刻版)吉川弘文館、1906年(明治39年)、213-214頁• による。 出典:世界大百科事典• 2007年9月29日閲覧。 2007年9月29日閲覧。 新谷正隆:西木村のアイヌ語地名、秋田地名研究年報20 2004 19-27. 2011年7月13日, at the. [ ]• 『東北・アイヌ語地名の研究』pp171-178. 、、草風館• Kuribayashi, K. ; Kyono, M. 1995. Crustaceana 68 6 : 759—778. Ishimaru, S. 1985. Journal of the Faculty of Science, Hokkaido University 24 1 : 43-69. 参考文献 入門書• 中川裕・中本ムツ子 『CDエクスプレス アイヌ語』 2004年 1997年刊の『エクスプレス アイヌ語』にCDが付いた新装版。 『アコ ロ イタ ク』 C0086 1994年• 『アイヌ語入門』『アイヌ語基礎語彙』『アイヌ語入門解説』 語学研究所、1983年 カムイトラノ協会、片山言語文化研究所などがビデオ教材やテキストを作成している。 大修館書店1981年刊、講座言語第六巻『世界の言語』413-445pp 田村すゞ子「アイヌ語」 辞書• 『萱野茂のアイヌ語辞典』 1996年(初版)・ 2002年(増補版)• 『アイヌ語沙流方言辞典』 草風館 1996年• 中川裕 『アイヌ語千歳方言辞典』 草風館(普及版) ・(机上版) 1995年• 知里高央・横山孝雄 『アイヌ語イラスト辞典』• 知里高央・横山孝雄 『アイヌ語絵入り辞典』• 『分類アイヌ語辞典』• 『アイヌ・英・和辞典 第四版』(岩波書店、、1981年) 解説書• 『萱野茂のアイヌ語辞典 CD-ROM』三省堂 1999年。 上記(初版)のCD-ROM版。 全例文に著者自身の発音による音声が付いている。 『アイヌ語研究の諸問題』著:アンナ・ブガエワ 長崎郁編 特定分野の辞典• 永久保秀二郎『アイヌ語雑録』中村一枝編• 『アイヌ語入門 - 特に地名研究者のために』• 知里真志保 『地名アイヌ語小辞典』 北海道出版企画センター 原本は1956年に発行された。 地名に出てくるアイヌ語の解説書。 亀井孝・・編 『日本列島の言語』 『言語学大辞典』(三省堂、1988年)アイヌ語全般に関する詳しい解説を含む。 アイヌ語の解説はが担当 読み物• 『』 編訳〈〉(1923年初版 アイヌ文学として一般に知られるようになった最初のもの• 『怪鳥フリュー カムイ・ユーカラ』(四辻一朗・絵)(1978年)• 『アイヌ・フォークロア』 、魚井一由訳 1991年.

次の