シアン 化物 イオン。 ベンゾイン縮合

簡易水質検査キット VISOCOLOR|株式会社セントラル科学貿易

シアン 化物 イオン

シアン化物イオンを測定するためのテストキットです。 シアン化物イオンは呼吸酵素の鉄をブロックし、酸素の置換を阻害するので、非常に毒性が高い物質です。 反応: シアン化物イオンは塩素と反応し、ピリジン環を切断し、glutaconedialdehydeを生成する塩化シアンを生成します。 バルビツール酸によるアルドール縮合により紫色のポリメチン染料が生じます。 このテストキットは遊離シアンと塩素で分解されるシアン化合物をカバーします。 もし、重金属、チオシアネート、亜硫酸、染料や芳香族アミンなどの阻害物質が存在するならば、DIN 38 405-D 13-2-2に基づいて測定前に蒸留する必要があります。 梅酒などに含まれるシアン化物を遊離・トータルシアン化物と同様に簡単に測定するためにはMACHEREY-NAGEL社にお問い合わせください。 シアン化合物は検出できないか、十分に検出できません。 還元試薬は塩素処理試薬と反応するため、干渉します。 チオシアネート、硫化物、臭化物及びヨウ化物は低濃度でも干渉します。 以下の量のイオンは干渉しません。

次の

イオンクロマトグラフィー用標準液

シアン 化物 イオン

見た目は子供、頭脳は大人な探偵さんが「ペロッ これは青酸カリ」っていう画像は、元は青酸カリでなくて麻薬だって知っていました? いきなり余談から始まってすみません・・・。 「青酸カリ」は、自殺やサスペンスドラマの事件でよく使われる代表的なキケンな薬品です。 青酸カリは正式には 「シアン化カリウム」という名称ですが、実はシアン化カリウム自体の毒性は高くなく、 注意しなければいけないのは「シアン化水素」という気体のガスです。 シアン化カリウムは、体の中に入ると 胃酸と化学反応が起こってシアン化水素を発生させ、命の危険を与える 「シアン中毒」にさせます。 青酸カリやシアン化水素とは縁がないと思われるかもしれませんが、 金属のメッキを行う企業においてはシアンは日常的に使用するものです。 金属を錆びさせないようにしたり商品に光沢を与えて商品価値を高めたりするためにとても多くの企業でメッキ処理を行います。 身の回り品にはピカピカに輝くメッキ処理がなされたものが多く、私たち自身も「シアン」と無関係とは言い切れません。 また、メッキ以外にも金や銀を原石から取り出す工程(冶金:やきん)を扱う会社、化学薬品会社などでもシアンを取り扱いますから、 シアン類は思っているよりも身近な存在ですし多くの方がシアン中毒に注意が必要です。 私の勤めている会社では日常的にメッキをすることはありませんが、研究開発の段階でメッキをすることがあり、 シアン中毒への備えを産業薬剤師として行っておく必要がありました。 その経験を活かし、この記事で シアンを取り扱う会社が労働安全衛生上で考慮しておくべき事項を共有しておこうと思います。 こうしたことは事業者の 「安全配慮義務」として必要と考えますので、是非とも対応するようにしてください。 シアン中毒について知ろう シアン中毒への対策を行うに当たってまずは、シアン中毒がどのようなメカニズムで起こるのか、どういった症状が出るのか、その治療方法法について正確に知りましょう。 シアン中毒が生命を危険にするワケ シアン中毒を引き起こす主な原因は、 シアン化物イオン「CN —」です。 シアン化物イオンは金属類と結合しやすく、体にシアン物イオンが入ると細胞の中での金属と結合します。 人間の細胞の中には、 酸素を使ってエネルギーを生み出す「ミトコンドリア」という器官があって、私たちが生きているのはミトコンドリアのおかげと言っても言い過ぎではない存在です。 ミトコンドリアは 「シトクロムオキシダーゼ」という酵素を持っていて、これはミトコンドリアが正常に機能するために必要不可欠なもの。 シトクロムオキシダーゼは内部に 鉄を持っていて、肺から取り込んだ 酸素とシトクロムオキシダーゼ内の鉄とが合体して細胞に酸素を届けるのですが、 鉄は酸素よりもシアン物イオンと合体しやすく、酸素が届けられなくなり細胞が生きられなくなります。 また、シアン化物イオンは血流にのってすぐに全身に回り、細胞の動きが活発な 脳や心臓の機能が低下させて命に関わる症状を引き起こすというわけです。 シアン中毒の症状 シアン中毒は、最も細胞の動きが活発な脳から起こりますから、 頭痛やめまい、吐き気などが最初に起こります。 次に人間が生きてく行くのに必要不可欠な基本的機能である 「呼吸」に影響したり、多くのエネルギーが必要な心臓の動きを弱らせて 心停止や呼吸停止が起こります。 こうした症状は、 数分の間に起こりますから迅速な対処が必要となります。 シアン中毒の治療方法 シアン中毒の治療には 2つの方法が取られます。 一つ目はシアン化物イオンがミトコンドリアのシトクロムオキシダーゼに結合させないようにすることです。 血液中の赤血球が酸素を運ぶために必要な 「ヘモグロビン」には鉄が含まれています。 赤血球は大量にありますし多少機能しなくても生きていく上で大きな支障はないため、 ヘモグロビンにシアン化物イオンをくっつけてしまい、シトクロムオキシダーゼが機能させるようにすることがまず最初の治療方法です。 何もしなければヘモグロビンはシアン化物イオンと結合しにくいのですが、 「亜硝酸アミル」という薬品を使うことでシアン化物イオンと結合しやすい形状に変える(酸化させる)治療を行います。 鉄を酸化できれば何でもいいので亜硝酸アミルではなくて違う薬品が使用されることもあります。 二つ目は、シアン化物イオンを体外に排泄させることです。 「チオ硫酸ナトリウム」という薬品は、シアン化物イオンと結合して対外に一緒に対外へ排泄させます。 水道水の「カルキ抜き」もチオ硫酸ナトリウムで、別名 「ハイポ」ともいい、有害物質を除く解毒剤としてよく使用される薬品です。 チオ硫酸ナトリウムのみでもシアン中毒は治療できるのですが、時間がかかりますから症状をすぐに改善させるには、 2つの治療法を一緒に実施することが多いです。 ちなみにうがい液や消毒剤の 「イソジン」が服についてしまった時は、チオ硫酸ナトリウムで洗うとキレイに取れますよ。 (カルキ抜きは100均で簡単に買えます) 企業でシアンの取り扱う当たって最初にすべきこと シアン中毒が起らないようにするために必要なことは、 無色透明な気体であるシアン化水素を発生させない、吸い込まないようにする環境を整えることです そうするために企業が実施すべきシアンの取扱方法を解説します。 混ぜるとシアン化水素を発生させる薬品を抽出しよう これが一番重要。 メッキ処理などで使用するシアン類からいつもシアン化水素が発生するわけではありません。 シアン類に酸性の物を混ぜてしまった時にシアン化水素が発生します。 取り扱うシアン類とどのような液体と混ぜたらシアン化水素が発生してしまうのかを事前に調べておくことをまずやりましょう。 作業環境の整備 薬品を混ぜなければ安全なはずですが、 シアン中毒は作業者の命を脅かしますから安全配慮義務として念には念をいれた対処も必要です。 まずは 混ぜるとキケンな薬品をシアン類の作業近くに置かないようにすることです。 次にシアン化水素が滞留しないようにする 排気環境の整備、 ドラフトチャンバーの整備と使用の義務付け、 シアン化水素発生を検知するガスセンサーの設置などがあります。 こうした装置の設置は高額なコストがかかりますが、 作業者の安全を考えたら安い物。 何が必要かを 安全委員会などで協議した上で必ず導入するようにしましょう。 作業手順の整備と作業者への周知徹底 せっかく作業環境の整備をしたとしても作業者がきちんと行動しなければ意味がありません。 作業を1~10まで本当に細かく記載した作業手順書の準備をすると共にそれを全作業者に周知徹底をすることも重要です。 忘れてはいけないのが作業手順を 繰り返し周知することと、きちんと守れているのかを 管理者がチェックをして守れていなければ 真剣に叱るということが必要です。 これが適当になっていると作業手順書は形骸化してしまうでしょう。 私は、 事故が起こる時って一人ひとりの気の緩みであることがほとんどだと思っています。 も作業手順の不順守からきていましたよね。 長年の作業では手順があいまいになりがちです。 定期的に初心に振り返って作業手順を見直す機会を与えることも必要でしょう。 シアン中毒発生時の対応方法を定める 作業環境と作業手順を厳格化することで安心だとは思いますが、さらに 万が一のためにシアン中毒発生時の対応も作成しておくといいでしょう。 適切な応急処置方法の周知徹底 少し想像してみましょう。 メッキ処理の作業場の近くで人が倒れています。 「おい、大丈夫か?」と近づいていっていいものでしょうか。 また、呼吸が止まっている時に人工呼吸をしてもいいものでしょうか。 シアン化水素は無色透明なガスで見えませんから、 同僚が倒れているからといって迂闊に近づくと自分もシアン中毒になる可能性があります。 また、倒れている人の体の中からシアン化水素ガスが出てきますから、 人工呼吸をしてしまうのもキケンです。 こうした 二次災害が行らないよう、シアン中毒になる可能性がある職場では、 人が倒れていた時の対処方法も定めて作業者全員に周知しておく必要があります。 作業手順書として作りこんでおくこともいいと思います。 シアン化水素ガスは、感染症防止のN95マスクや防塵マスクでは対処できませんから、ガスマスクに酸素ボンベなんていう重厚な装備の準備も検討しておくとよいでしょう。 少なくとも 持ち運びができるシアン化水素が検知可能なガスセンサーは必須ではないかと思います。 治療場所の決定 シアン中毒時の治療方法で紹介した2つの薬品は医療用医薬品であるため、 社内に診療所がない企業では治療薬を会社に常備してくことはできませんから、事故発生時はどこの病院に救急搬送するかを検討ください。 社内に診療所を保有している企業の場合はどうでしょうか。 シアン中毒の治療薬を具体的な商品名で挙げると 「亜硝酸アミル」と「デトキソール静注液」の2つを用意するか、 「シアノキット注射用セット」の1つを用意するかのどちらかになると思います。 シアン中毒は短時間で容体が悪くなりますから会社としてこうした治療薬を常備しておくこともいいでしょう。 特に亜硝酸アミルは容器を割って臭いを嗅がせるだけの薬ですから、 簡単に取り扱える上に救命効果もあがりますので会社で用意しておくには最適です。 でもシアン中毒の治療には長期間かかりますから社内でどれだけ様子を見るのか、シアン中毒がひどい時に会社の診療所で対処できるのかなどを総合的に勘案して、シアン中毒時の対処方法を定めておかなければいけません。 あと 夜間など産業医などの医師が勤務していない時間帯への対処方法なども必要ですよね。 ちなみに私の勤めている会社では、こうしたことを全て洗い出して検討した結果、社内には治療薬は設置せずに何かあったら 指定の病院に救急搬送で対処しようとなっています。 救急搬送できる体制の整備 一刻を争う中毒ですから速やかに救急車を呼んで、治療できる医療機関へ搬送してもらう必要があります。 救急車を呼ぶ際にパニックにならないよう、 場所の説明方法など救急車の呼び方をマニュアル化しておくのがいいでしょう。 特にシアン中毒の可能性があることを救急搬送先に伝えることが速やかな治療につながります。 救急搬送先との密な連携 シアン中毒ってそうある話ではありません。 青酸カリは気軽には購入できないので自殺に使おうと思っても難しいです。 医薬品には使用期限がありますし使わなかったら廃棄しなければいけませんから、 大きい病院でもシアン中毒の治療に必要な薬を常備していない可能性があります。 なので 産業医を通じて救急搬送する予定の医療機関で、シアン中毒用の治療薬を常備しているのかは確認しておいた方がいいです。 私は近くの大きな病院の薬剤部長と顔見知りだったために直接薬剤部に電話して聞いちゃいましたが、やっぱりシアン中毒患者は何年も発生していないとのことで治療薬はおいてありませんでした。 そこで万が一に備えて治療薬を常備してもらえるよう 産業医から病院長に依頼して対応してもらいました。 ここまでは難しいにしても治療薬があるかどうかの確認は必要だと思います。 まとめ シアン中毒は、 無色透明なガスの「シアン化水素」によって引き起こされます。 シアン化物イオンがミトコンドリアを正常に機能させなくし、細胞が呼吸できなくなることで命を危険にさらします。 シアン類は、メッキ処理などの色々な作業で使われる薬品で結構身近な存在です。 メッキ処理などの作業自体でシアン中毒になる危険性はほぼありませんが、誤って他の薬品と混ぜてしまったなど通常とは異なる作業を行うと大変なことになり得ますから、 作業環境の構築と作業手順書の整備と作業者への周知は必要不可欠です。 また、万が一に備えた 救急搬送の手順を定めたり、救急搬送先でのシアン中毒の対応可否は事前に調査や依頼をしておくといいでしょう。 こうした対応は事業主が実施すべき責務(安全配慮義務)ですから、コストを理由に後回しにしないようにすべきです。 参考ですが、フッ化水素酸(フッ酸)を取り扱う職場での対処方法もブログ内で紹介していますので、よければ読んでいってください。

次の

シアン化物(シアンかぶつ)とは

シアン 化物 イオン

特性 アーモンド臭(注意:半数のヒトは遺伝的にこの臭いを感知できない)を呈し、空気より軽く高い揮発性を有する。 猛毒で効果的濃度以上であれば高い殺傷力を有するが、それ以下では効果がない(all or nothing 生物学的活性)。 徴候と症状 臨床症状は非特異的であるが、チアノーゼを示さない呼吸困難と「サクランボ色の赤い」皮膚が比較的特徴的である。 頻呼吸・痙攣もみられる。 除染方法 揮発性が高いため通常必要ないが、高濃度曝露時には水などで除染する。 検査法 血中シアン化物濃度高値と乳酸代謝性アシドーシスがみられる。 静脈血の酸素分圧が正常より高値を示す。 治療 呼吸管理とアシドーシス補正が重要である。 シアン化合物 概要 シアン化物は、細胞内ミトコンドリア中のチトクローム酵素と結合し、細胞の酸素代謝を直接阻害する速効・致死性の剤である。 シアン化物という名称は、陰イオンシアンもしくは、その酸化物である青酸の総称である。 同じような毒性を持つ関連化学物質としてはシアン化水素、シアン化塩素、シアン化臭素がある。 シアン化物は吸入により全身に作用し、その効果は血液によって運搬されたと考えられていた。 ゆえに「血液剤」と呼ばれた。 しかし神経剤も表面上同様の状況を示すため、今日ではこの名称は意味をもたない。 しかし、シアン化物は製造するのが比較的簡単で安価であるため、テロリストが使用する可能性はいまだ存在する。 本邦でも、毎年数千トンの産業用シアン化物とその関連物質が製造され、世界中を輸送されている。 建物火災などでアクリル系繊維や樹脂、ポリウレタン燃焼時には、シアン化物(シアン化水素)が死因となることもあり、初動対応要員はシアン中毒患者の医療管理に精通しなければならない。 第一次世界大戦中フランスは約4,000トンのシアン化物を使用したが、十分な成果を収められなかった。 使用された2〜3ポンド弾薬が小さすぎて致死的必要量のシアン化物が充填出来なかったことや、高い揮発性により直ちに蒸発・拡散したため致死的濃度に達しなかったことが原因と考えられている。 1980年代イラクは、クルド人に対し使用した可能性がある。 血液剤はその高い揮発性のため曝露周囲の人々のみにしか症状が出現しないため、テロリストが局地的に使用する可能性はあるが軍事的価値は低い。 特性・作用機序 シアン化物は、弾薬中では液体の状態にあり、爆発によって急速に気化し脅威を与える。 液体での毒性はマスタードと同様であるが、化学兵器の中で最も毒性が低い。 シアン化物の化学兵器化には大型の弾薬(爆弾、大砲弾)を要し、実用的でない。 通常は蒸気吸入により中毒を起こすが、シアンが混入した食品や水を摂取することによっても起こる。 ACのLD50は、静脈内投与では1. 一度体内に入ると作用は激烈で、高濃度を吸入すると1分以内に意識障害が起こり、6〜8分以内に死亡する。 中等度の曝露でも意識障害の発生や死亡する場合があるが、初動対応要員が対応する十分な時間がある。 低濃度曝露では短い時間症状が出現するが、治療をしなくても殆ど回復する。 シアン化物のこの「all or nothing」的な生物学的活性は、トリアージや治療を行う上で重要である。 この結果、細胞内でのミトコンドリアではブドウ糖からのエネルギー産生が停止する。 組織に酸素は供給されるが、組織での酸素利用が阻害される。 さらに嫌気性代謝が進み、乳酸が蓄積され代謝性アシドーシス(乳酸アシドーシス)となる。 臨床症状 急速に出現した痙攣・呼吸促迫、さらには乳酸アシドーシスがあれば、まずシアン化物中毒を疑って診断・治療をすすめる。 シアン化物では、まず中枢神経系(CNS)と心臓に影響が出現する。 高濃度のシアン化物の気体吸入後、約15秒で一過性の過呼吸が生じ、さらに15〜30秒で痙攣が始まる。 被曝後2〜3分後には呼吸停止が、約6〜8分後に心停止が起きる。 シアン化物の経口摂取または低濃度の気体吸入後の症状は、一過性の過呼吸とともに頭痛、頻脈、不安、動揺、めまい、嘔気、嘔吐、痙攣である。 低濃度では、ほとんどの症例で症状はすみやかに軽快し救急治療は必要としない。 一部の患者では、その後意識消失が起こり、呼吸数減少や呼吸が浅くなり、痙攣、無呼吸、不整脈、心停止と続く。 症状の進行や重症度は吸収量や吸収程度によって変わってくるが、重篤な症状を呈するまで多少時間的余裕があり診断及び適切な処置が可能である。 身体的所見は非特異的であるが、2つの特徴的な所見がある。 チアノーゼを伴わない呼吸苦と「サクランボ色の赤い」皮膚であるが、実際は約半数に認められるだけである。 これは、組織障害によって酸素の取り込み障害がおき、静脈の酸素含有量が高くなり静脈血の色が動脈血の色に近くなるためである。 鑑別診断 シアン化物の曝露が明らかでない時、診断に苦慮する。 縮瞳や分泌物増加などの徴候があれば、神経剤とシアン化物との鑑別は容易である。 検査所見 検査所見に、シアン中毒に特異的なものはない。 心電図上では不整脈やST-T波の異常が出現し、終末期には徐脈性不整脈を呈する。 ブドウ糖の好気的分解が阻害され、嫌気性代謝が進み乳酸が蓄積し、乳酸濃度の高い代謝性アシドーシス(乳酸アシドーシス)が見られる。 静脈血の酸素分圧高値も診断補助になるが、パルスオキシメーター値(動脈血酸素分圧)はシアン中毒の呼吸状態を正確には反映しない。 動脈血液中のヘモグロビンの酸素飽和度は正常値を示しているにも関わらず、シアン化合物が酸素の利用を阻害するため細胞は低酸素状態であり、注意を要する。 血中のシアン化物濃度上昇が認められれば、診断は確信されるが、迅速な測定は困難なことが多い。 中等症は、0. 5-1. トリアージ 進行性の重篤な症状(痙攣、呼吸困難)の患者や、数分以内の吸入被爆被曝後数分以内の患者で、痙攣を伴うかまたはい無呼吸になった直後であるが、なって間もないが循環はは保たれている者が、緊急治療群(赤)に分類される。 シアン中毒の場合、拮抗剤の即時投与により回復は比較的速く救命し得る。 無呼吸を伴い脈拍が触知出来ない患者は死亡群(黒)である。 待機的治療群(黄)は、致死量未満の吸入被爆被災者で症状の少ない者や、中等症から回復途中の者、もしくは治療が効果的であった者である。 最小治療群(緑)には歩行患者が分類されるが、多くの場合、症状が軽快すれば救急治療は要しない。 治療 初期治療で特異的な点がいくつかあるが、呼吸停止時には直ちに人工呼吸(気管内挿管かバッグマスク)を開始しアシドーシスの補正をしなければならない。 シアン化合物は吸収が早く直ちに全身中毒を起こすので、マウスツゥマウスの人工呼吸は厳禁であり、皮膚に付着したものや吐物には触れてはならない。 除染は揮発性が高いため通常必要ないが、高濃度曝露時には水などで除染する。 眼に入った場合は、直ちに除染しなければならない。 すぐに拮抗剤治療を開始することが患者救命に必要である。 拮抗剤治療 治療の目標は、1. チトクローム酸化酵素複合体中のチトクロームAからのシアン化物の除去、2. シアン化物が、細胞に再進入し酵素抑制ができないようにシアン化物の解毒である。 このように、とりあえずメトヘモグロビン形成で急場をしのいだあと、チオ硫酸ナトリウムを投与すると硫黄がシアノメトヘモグロビンから少しずつ遊離してくるシアンと結合し、チオシアネートとなる。 これは毒性が低く、腎臓から排泄される。 血液透析によって排泄はさらに促進されるのて、重篤な代謝性アシドーシスを伴う時には併用する価値がある。 実際に臨床で使用する時は、以下の投与法に準じて行なう。 亜硝酸アミル吸入:シアン化物解毒剤(メトヘモグロビン形成薬)の第一選択 曝露15秒以内に吸入させ、5分間隔で5〜6回繰り返す。 立位使用時での、低血圧に注意を要する。 必ず亜硝酸アミル吸入後に、経静脈的に亜硝酸ナトリウムを投与する。 貧血時には、投与量を少なめに調整する。 血圧低下をきたせば、ノルエピネフリンの静注で血圧を保つ。 投与量が多すぎて重篤なメトヘモグロビン血症時の治療には、シアン中毒が悪化するのでメチレンブルーを投与してはならない。 その時は、血液透析以外に救命処置はない。 以上の処置で効果がなければ、3〜4回、初回量の半量を投与する。 亜硝酸ナトリウムとチオ硫酸ナトリウム併用療法では、低血圧や低酸素血症が起こる可能性があり、患者を仰臥位に寝かせ酸素を投与し副作用を最小限にしなければならない。 亜硝酸-チオ硫酸法の欠点は、メトヘモグロビン濃度調節ができないことである。 またメトヘモグロビンが形成されるのに、時間がかかることも欠点である。 この欠点を補うために4-ジメチルアミノフェノール(ドイツで市販)が存在する。 これは効果出現は早いが、持続時間が短い。 現在ヨーロッパでは、コバルトとEDTAとのキレート化合物の形の製剤「Co2EDTA、ジコバルトEDTA」がシアン中毒治療の第1選択薬となっている。 急激な血圧の上昇や低下、不整脈、アナフィラキシー様反応などが起きるので、注意を要する。 さらに安全な拮抗剤ヒドロキソコバラミン(ビタミンB12a)が開発され、効果は亜硝酸-チオ硫酸法と同程度で副作用が少ない。 補助的治療 補助的治療は酸素投与と代謝性アシドーシスの補正である。 理論上は、組織での酸素利用が阻害され酸素投与は役立つとは限らないが、実験的研究及び実際の患者管理において酸素投与は有効であるとされている。 ただし、高圧酸素に使用に関しては、その有効性に根拠はない。 青酸ガス吸入時の身体的影響 青酸ガス濃度 (ppm) 症状 18〜36 数時間後に、軽い症状出現 45〜54 20分〜1時間は、身体に影響なく耐えられる 110〜125 20分〜1時間で、生命危機または致死的に陥る 135 30分で、致死的に陥る 181 10分で、致死的に陥る 270 曝露直後に、致死的になる.

次の