アワビ ウェア。 淡路島にあるアワビウェアの工房に行ってきました

あわびウェアの耐熱グラタン皿 M・白マット / オレンジページ通販【公式】

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SOUQ 「あわびウェア」は、最初はどんな器からスタートしたんですか? 岡本 どうだったんだろう? いちばん最初につくったのは、たしか輪花皿ですね。 SOUQ 花のような形の器ですね。 岡本 最初は、目立つものをつくらないといけないとなと思ったんですよ。 本来ボクが家で使いたいのはシンプルなカタチなんですけど、やっぱり最初は、引きのあるもので勢いをつけないといけないんで(笑)。 昔は、輪花と呼ばれる花が描かれたものがハレのうつわと言われていて、お祝い事に使ってたんですよ。 深皿や長皿などもある「あわびウェア」の輪花皿のシリーズ。 SOUQ じゃあ、輪花皿はめでたいうつわだったんですね。 岡本 そうです。 西洋でも中国でも日本でも東南アジアでも、輪花というのは必ずありますね。 カタチ自体が花みたいなので、つくりやすいのかもしれません。 その次につくったのがオーバルですね。 SOUQ 楕円形の形をしたお皿ですね 岡本 はい。 いま結構流行ってます。 楕円形はいいなあと思って。 「あわびウェア」の皿のカタチの数々。 SOUQ うつわをつくるときに、この皿にはこういう料理が盛りつけられるといいなとか、イメージしているんですか? 岡本 そうですね。 昔からあるカタチを現代の食生活に合わせて、ちょっとだけ編集しているようなイメージですかね。 最近だったらパスタをよく食べますが、パスタに合ううつわは案外少ない。 そういう洋食化している日本の食卓に合うように、意識はしています。 SOUQ 確かに、昔は家でパスタを食べるということもあまりなかったですもんね。 岡本 といっても、「あわびウェア」のうつわは、カラフルなものじゃなければ和食にも合うと思うんですよ。 輪花皿とか八角皿とか。 いまはカフェなどで使ってもらうことが多いですけど、和食にも絶対合うので、そういう提案をしていきたい。 こうなったら自分で和食の店出しますかね(笑)。 SOUQ ぜひ淡路島で! ご自身で料理もされるのですか? 岡本 料理は好きですね。 でもお店は誰か料理人にやってもらいたいですけど(笑)。 懐石で、やりたいですね。 SOUQ やはり、コースでうつわが並ぶといいですね。 一般でも、すべて「あわびウェア」でそろえてらっしゃるような家庭もあるんですか? 岡本 そういう方もいてくださいます。 こないだ、家にあるうつわを全部捨てて、パープルの皿すべて2枚づつ買ってくださった方もいましたね。 SOUQ 全部パープルなんですね! 他の色を少し入れてもいいような気もしますが…。 岡本 でもこの色、空間を壊さずに変えるチカラがあって。 意外にきつすぎなくて美しいんですよ。 レストランなんかでも映える。 SOUQ 「あわびウェア」は色合いが独特なんですけど、釉薬はどのようなものを原料にしているんですか? 岡本 基本的に金属と鉱石。 主原料は、風化した石です。 専門的なことを言うと長石だったり珪石だったり、石灰だったり。 わりと身近で取れるような原料です。 SOUQ なるほど。 石や金属でこれだけの色みを出せるんですね。 岡本 この緑のやつは銅が入ってますね。 銅が酸化すると緑青(ろくしょう)という緑色の物質になりますけど、その色です。 酸化した銅の色ですね。 SOUQ パープルはどうやって色を出してるんですか? 岡本 コバルトという鉱石ですね。 そのほかは日本画の絵の具で使われるような顔料を使ったりします。 高温で焼くと、赤だったものが黄色になったりとか、ベンガラという顔料は酸化した状態だと赤いですけど、焼くと分量によっては黄色くなったり茶色っぽくなったりします。 SOUQ 「あわびウェア」色というのが、かなり浸透してきたように思えますが、新しい展開などは考えてらっしゃいますか? 岡本 いま制作中のものがあるんですが、見てみます? SOUQ ぜひお願いします! (新作の試作品が置かれている、隣の部屋に移動します) 岡本 これが新作のパン皿の試作です。 これがめっちゃいいんですよ。 SOUQ いいですね! これほしいです。 試作中のパン皿。 8月の『パン皿展』での展示販売のあとは順次販売予定。 岡本 8月末に東京で行う『パン皿展』に向けて制作中のパン皿なんですが、木地に漆を塗っています。 SOUQ 漆塗りなんですね。 岡本 このブルーグレーっぽい皿が拭き漆で、生成りっぽいのと濃い茶色が塗り漆です。 これを四国の職人さんと輪島の職人さんといっしょにつくってるんですよ。 そんなコストのかかるバカバカしいつくりかたをするところはないと思うんですけど(笑)。 SOUQ 四国と能登じゃ、だいぶ離れてますね。 岡本 木地を四国の職人さんにお願いして、漆は輪島の塗師・赤木明登さんの弟子だった職人さんに塗ってもらってます。 SOUQ パン皿をつくろうと思ったきっかけはなんだったんですか? 岡本 「あわびウェア」のうつわだとパンは乗らないなというのをうすうす感じていて。 パン皿があったらいいなあと思っていたときに、四国の職人さんと出会って、こんなんやってみたいんですけどって言ったら、わりと気さくにノッてきてくれて。 SOUQ 陶器ではなく、木の専門家ですね。 岡本 そうです。 その方が話がわかる人でよかったんですよ。 自分の意見もしっかり言うし、ちゃんと職人でありながら作品もつくっているし。 ボクが最初に陶器の感覚でデザインしたものは高台が小さくて薄かったんですが、パン皿だと大きくしないとダメだと言われて。 SOUQ 陶器と木のうつわだと微妙に違うんですね。 岡本 木地の世界ではこういうバランスのほうがいいという持論があって、研究熱心な方なのでデータもたくさんあって。 その方といっしょにできたから、すごくいいもんができたんですよ。 当たり前のお皿なんですけど、なんていうか、すごくいいものができたんです。 SOUQ 漆の塗りもいいですよね。 岡本 気軽に使ってほしいパン皿なんで、値段はできるだけ下げたいと思っているんですけど、塗り漆だったら、この皿で15,000円ぐらいとってもおかしくない。 SOUQ そうですよね。 漆はすごく高価なイメージがあります。 やはり塗りの工程が多いからですかね? 岡本 この皿は7回は塗ってますから。 拭き漆のものでも最低5回か6回は拭いてますからね。 SOUQ そうすると当然値は上がる? 岡本 はい。 でもボクは拭き漆なら7,000円ぐらいで売りたいと思っていて。 日常でバンバン使ってほしいから。 そうすると利益はあまりないんですけどね(笑)。 SOUQ それは、うれしいですね。 岡本 これはもう、かわいい子というか。 自分で企画を立ち上げて、いい職人さんにも巡り合ってできたものなので、できるだけ多くの人に使ってもらいたい。 東京のパン屋での『パン皿展』のあとは、全国のパン屋を巡りたいですね。 取材・文/蔵均 写真/桑島薫 あわびウェア アトリエ&ショップ 「あわびウェア」がつくられる現場と多くのアイテムが並ぶショップを訪れることができます。 予約制となっていますので、メール、電話にて申し込みください。 兵庫県淡路市大町上507-1 問い合わせ tel:0799-70-6719/090-9325-7588(9:00-17:00) 洋食化する現代の食卓に合わせて、昔からあるカタチを少し編集しているという「あわびウェア」。 次回最終回は、アトリエからすぐ近くの岡本さんの自宅ににもおじゃまして、自然や民藝、創作についての話をうかがいます。

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色彩が新鮮な、淡路島の美しいうつわ・あわびウェア

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このごろ足しげく通っている北浜のでは、6月2日から、 さんの展示がはじまりました。 初日は、作家の 岡本純一さんがお店にいらっしゃるということだったので、さっそく初日に伺ってみると。。。 やわらかい、奥ゆかしい、何色ものパステルカラーが目に飛び込んできた瞬間。 あの胸の高鳴りは、ちょっと忘れられません。 と同時に、日本独自の豊かな色彩感覚を、そこにあらためて見た気がします。 残念ながら、今回は展示のようすを写真に納めてこれませんでしたが、まずは上のポスターから、雰囲気が伝わるでしょうか?(かなりナナメですみません…) 女性の心をくすぐること間違いなしの「あわびウェア」について、今日はご紹介しますね。 でもなぜ「あわび」?と気になっていたんです。 (あの貝のアワビとは関係ないのかな、なんて思いつつ。 ) 今回、展示を見に行くにあたり、ウェブサイトを拝見して、ようやく納得。 淡路島の美しさと書いて「あわび」、あわびウェアの「ウェア」には製品という意味があります。 江戸後期から明治期に栄えた珉平焼(淡路焼)の制作スタイルに学びながら、生活道具としての器をつくっています。 (以上、ウェブサイトより引用) 淡路島!わたし、淡路島が大好きです。 自然豊かで、海がきれいで、さらに、神聖な場所。 というのは、古事記では、日本で一番最初に作られた場所だそうで、それに由来した神社がたくさんあるのです。 実際に、あわびウェアの工房は淡路島のまんなかあたりにあります。 次に淡路島を訪れるときは、工房見学に行こうと心に決めました。 岡本さんと少しお話させていただいたのですが、工房の近く(?近くかどうか、うろ覚えですが)には、あわびウェアを使って料理を出されるレストランがあるそうで、そこにも興味しんしんです。 淡い色彩の展開が新鮮 (今回購入したものを自宅で撮影。 ピンクのうつわ2つが、あわびウェア) 展示を見ていて、どうにも心を惹かれてしまったのが、この淡いピンク色。 それからラベンダー色も美しかったな。 さらには、クリーム色、カフェオレのような茶色、優しいグレー、トルコブルーなども。 いろんな色が並ぶさまが、とにかくキレイで、「全色ひとつずつ持って帰りたい・・・」と本気で思いました(思いとどまりましたが)。 でも、この不思議な感じは何だろう?パステルカラーなのだけど、乙女過ぎず、静かな空気。 普段の食卓の中に、あわびウェアのうつわをひとつ置いて、しっくりなじみつつ華を添えてくれる様子が想像できます。 わたしは、色のことはあまり詳しくありませんが、これらは洋風のパステルカラーのようで、「和の色」なのかも。 ラベンダーではなく藤色、ピンクというより桃色。 絶妙に和の色合いが表現されている気がします。 日本人って、古来から認識している色の数が、他の国の人と比べて非常に多い、と聞いたことがあります。 あわびウェアのうつわがまとう、様々な色ひとつひとつが、そんな日本人の(そして、もちろん岡本さんの)細やかな色彩感覚から生まれたもの、なのでしょうね。 ちなみに今回も、小さなうつわ二つをお買い上げ。 一つは親友にプレゼントする予定です。 食卓に仲間入りさせようかと思いましたが、なんとなくアクセサリーを置いてみたら素敵だったので、写真のようになりました。 laughout83.

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あわびウェア×堤人美 楕円平皿23㎝・青白磁 / オレンジページ通販【公式】

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SOUQ 「あわびウェア」は、最初はどんな器からスタートしたんですか? 岡本 どうだったんだろう? いちばん最初につくったのは、たしか輪花皿ですね。 SOUQ 花のような形の器ですね。 岡本 最初は、目立つものをつくらないといけないとなと思ったんですよ。 本来ボクが家で使いたいのはシンプルなカタチなんですけど、やっぱり最初は、引きのあるもので勢いをつけないといけないんで(笑)。 昔は、輪花と呼ばれる花が描かれたものがハレのうつわと言われていて、お祝い事に使ってたんですよ。 深皿や長皿などもある「あわびウェア」の輪花皿のシリーズ。 SOUQ じゃあ、輪花皿はめでたいうつわだったんですね。 岡本 そうです。 西洋でも中国でも日本でも東南アジアでも、輪花というのは必ずありますね。 カタチ自体が花みたいなので、つくりやすいのかもしれません。 その次につくったのがオーバルですね。 SOUQ 楕円形の形をしたお皿ですね 岡本 はい。 いま結構流行ってます。 楕円形はいいなあと思って。 「あわびウェア」の皿のカタチの数々。 SOUQ うつわをつくるときに、この皿にはこういう料理が盛りつけられるといいなとか、イメージしているんですか? 岡本 そうですね。 昔からあるカタチを現代の食生活に合わせて、ちょっとだけ編集しているようなイメージですかね。 最近だったらパスタをよく食べますが、パスタに合ううつわは案外少ない。 そういう洋食化している日本の食卓に合うように、意識はしています。 SOUQ 確かに、昔は家でパスタを食べるということもあまりなかったですもんね。 岡本 といっても、「あわびウェア」のうつわは、カラフルなものじゃなければ和食にも合うと思うんですよ。 輪花皿とか八角皿とか。 いまはカフェなどで使ってもらうことが多いですけど、和食にも絶対合うので、そういう提案をしていきたい。 こうなったら自分で和食の店出しますかね(笑)。 SOUQ ぜひ淡路島で! ご自身で料理もされるのですか? 岡本 料理は好きですね。 でもお店は誰か料理人にやってもらいたいですけど(笑)。 懐石で、やりたいですね。 SOUQ やはり、コースでうつわが並ぶといいですね。 一般でも、すべて「あわびウェア」でそろえてらっしゃるような家庭もあるんですか? 岡本 そういう方もいてくださいます。 こないだ、家にあるうつわを全部捨てて、パープルの皿すべて2枚づつ買ってくださった方もいましたね。 SOUQ 全部パープルなんですね! 他の色を少し入れてもいいような気もしますが…。 岡本 でもこの色、空間を壊さずに変えるチカラがあって。 意外にきつすぎなくて美しいんですよ。 レストランなんかでも映える。 SOUQ 「あわびウェア」は色合いが独特なんですけど、釉薬はどのようなものを原料にしているんですか? 岡本 基本的に金属と鉱石。 主原料は、風化した石です。 専門的なことを言うと長石だったり珪石だったり、石灰だったり。 わりと身近で取れるような原料です。 SOUQ なるほど。 石や金属でこれだけの色みを出せるんですね。 岡本 この緑のやつは銅が入ってますね。 銅が酸化すると緑青(ろくしょう)という緑色の物質になりますけど、その色です。 酸化した銅の色ですね。 SOUQ パープルはどうやって色を出してるんですか? 岡本 コバルトという鉱石ですね。 そのほかは日本画の絵の具で使われるような顔料を使ったりします。 高温で焼くと、赤だったものが黄色になったりとか、ベンガラという顔料は酸化した状態だと赤いですけど、焼くと分量によっては黄色くなったり茶色っぽくなったりします。 SOUQ 「あわびウェア」色というのが、かなり浸透してきたように思えますが、新しい展開などは考えてらっしゃいますか? 岡本 いま制作中のものがあるんですが、見てみます? SOUQ ぜひお願いします! (新作の試作品が置かれている、隣の部屋に移動します) 岡本 これが新作のパン皿の試作です。 これがめっちゃいいんですよ。 SOUQ いいですね! これほしいです。 試作中のパン皿。 8月の『パン皿展』での展示販売のあとは順次販売予定。 岡本 8月末に東京で行う『パン皿展』に向けて制作中のパン皿なんですが、木地に漆を塗っています。 SOUQ 漆塗りなんですね。 岡本 このブルーグレーっぽい皿が拭き漆で、生成りっぽいのと濃い茶色が塗り漆です。 これを四国の職人さんと輪島の職人さんといっしょにつくってるんですよ。 そんなコストのかかるバカバカしいつくりかたをするところはないと思うんですけど(笑)。 SOUQ 四国と能登じゃ、だいぶ離れてますね。 岡本 木地を四国の職人さんにお願いして、漆は輪島の塗師・赤木明登さんの弟子だった職人さんに塗ってもらってます。 SOUQ パン皿をつくろうと思ったきっかけはなんだったんですか? 岡本 「あわびウェア」のうつわだとパンは乗らないなというのをうすうす感じていて。 パン皿があったらいいなあと思っていたときに、四国の職人さんと出会って、こんなんやってみたいんですけどって言ったら、わりと気さくにノッてきてくれて。 SOUQ 陶器ではなく、木の専門家ですね。 岡本 そうです。 その方が話がわかる人でよかったんですよ。 自分の意見もしっかり言うし、ちゃんと職人でありながら作品もつくっているし。 ボクが最初に陶器の感覚でデザインしたものは高台が小さくて薄かったんですが、パン皿だと大きくしないとダメだと言われて。 SOUQ 陶器と木のうつわだと微妙に違うんですね。 岡本 木地の世界ではこういうバランスのほうがいいという持論があって、研究熱心な方なのでデータもたくさんあって。 その方といっしょにできたから、すごくいいもんができたんですよ。 当たり前のお皿なんですけど、なんていうか、すごくいいものができたんです。 SOUQ 漆の塗りもいいですよね。 岡本 気軽に使ってほしいパン皿なんで、値段はできるだけ下げたいと思っているんですけど、塗り漆だったら、この皿で15,000円ぐらいとってもおかしくない。 SOUQ そうですよね。 漆はすごく高価なイメージがあります。 やはり塗りの工程が多いからですかね? 岡本 この皿は7回は塗ってますから。 拭き漆のものでも最低5回か6回は拭いてますからね。 SOUQ そうすると当然値は上がる? 岡本 はい。 でもボクは拭き漆なら7,000円ぐらいで売りたいと思っていて。 日常でバンバン使ってほしいから。 そうすると利益はあまりないんですけどね(笑)。 SOUQ それは、うれしいですね。 岡本 これはもう、かわいい子というか。 自分で企画を立ち上げて、いい職人さんにも巡り合ってできたものなので、できるだけ多くの人に使ってもらいたい。 東京のパン屋での『パン皿展』のあとは、全国のパン屋を巡りたいですね。 取材・文/蔵均 写真/桑島薫 あわびウェア アトリエ&ショップ 「あわびウェア」がつくられる現場と多くのアイテムが並ぶショップを訪れることができます。 予約制となっていますので、メール、電話にて申し込みください。 兵庫県淡路市大町上507-1 問い合わせ tel:0799-70-6719/090-9325-7588(9:00-17:00) 洋食化する現代の食卓に合わせて、昔からあるカタチを少し編集しているという「あわびウェア」。 次回最終回は、アトリエからすぐ近くの岡本さんの自宅ににもおじゃまして、自然や民藝、創作についての話をうかがいます。

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