アラジン 実写 ジャスミン。 実写版アラジンのジャスミンの母親の謎について考察!不可解な死の可能性と黒幕の正体!?

実写版『アラジン』アニメとここが違う!トリビアまとめ

アラジン 実写 ジャスミン

実写版アラジンをアラブ在住の中東オタクが観てきたよ もうずっと楽しみで鼻血が出そうだった 実写版アラジン。 ドバイ在住の中東オタクが現地の映画館で 超ウッキウキで観てきたので、建築、言語、インテリアといった切り口で、中東オタクらしい分析をしていこうと思う。 テーマは 「 アラジンの舞台、アグラバーはどこか」。 もちろん、これは ファンタジーなので、アラジンやジャスミンの住む アグラバーは架空の都市である。 しかし、実在の都市から ヒントを得て作られているので、そのルーツを紐解いてみよう。 建築物から考察 まずは印象的な お城の形状から見ていこう。 実写版アラジンのお城は、• 城から海へ直接ダイブ• 海にはイルカが生息• 砂漠が近い(絨毯で行ける距離)• 市場(スーク、バーザール)が近い• 諸外国から旦那候補が現れる(交通の要衝) この条件なら、 トルコの イスタンブールが第一候補。 海沿いの大都市であり、 ボスポラス海峡には野生のイルカも生息している。 しかし、イスタンブール周辺は緑が多いため、砂漠が遠いことだけが難点か。 砂漠まで絨毯フライトするにはWhole New World 1曲じゃ済まない時間がかかってしまう。 尚、 城から海へ直接ダイブすることに重点を置くならば、にあるこちらの アル・ジャーラリー要塞の方が 直ダイブしやすそうだ。 要 塞、監獄を経て、現在は博物館となり公開されている。 マスカット観光をしていれば、放っておいてもタクシーの運ちゃんが見せよう見せようとしてくるので見られる。 マスカット近海には、 野生のイルカもいるし、 市場も賑やかで、 砂漠(沙漠)も近い。 遠い諸国からジャスミンの旦那候補が次々やってくるという面においても、 海上交通の要衝であったオマーンはなかなか良い線を行く。 ちなみにマスカットは、かの シンドバッドが冒険の旅に出た街である。 昔話やファンタジーの舞台としては、実はけっこう適任なのだ。 しかし、山がちである点や、建築物(主にモスク)の形状や色、そして結婚を申し込んできた外国人がヨーロッパ人だったことなどから総合的に見ると、イスタンブールの方に軍配が上がる。 以上をまとめると、 地理的条件から考察した場合、アグラバーのモデルは トルコのイスタンブール ということになるだろう。 言語から考察 さて、次は言語から考察していこう。 ジャスミンたちが映画の中で喋っている言語は、 そりゃディズニー映画なので英語である。 しかし。 セリフとセリフの合間に時々挟まれる、ちょっとした相槌などには アラビア語が散見する。 例えば「 ヤッラ、ヤッラ!」は、市街地の雑踏のシーンでハッキリと聞き取れた。 現在は「 さぁさぁ!」といった意味で使われる。 ヤッラ!ヤッラ! (アラビア語) 尚、ゆっくり言うと「どっこいしょ」の意になる。 スローで「やー、、、あっらぁあ!」と言ってみてほしい。 力を入れるシチュエーションが想像できるはずだ。 (細かいことを言うと、アラジンのベースとなった 千夜一夜物語の成立は、 イスラム教の誕生よりも前。 よってアラジンの中に「ヤー・ アッラー」というセリフがあるのは妙なのだが、そんなツッコミは野暮であろう) というわけで アラビア語の国だろう…と言いたいところだが ちょっと待った! 元祖アニメ版アラジンは冒頭、ジーニー扮する旅の商人が「 サラーム」と挨拶をするシーンから始まる。 サラームは、 ペルシア語、つまり イランの言語である。 アラビア語でもトルコ語でもない。 サラーム (ペルシア語) エキゾチックな音楽が「 アラ〜ビ〜アンナイ〜ト」と流れ、 ペルシア語で挨拶。 うーん、ディズニーめ。 どうしても 物語を 現実の都市と完全に結びつけることをギリギリのラインで阻止してくる。 しかし、セリフとしてペルシア語の要素が出てくるのはこの個所だけだ。 セリフを発したキャラクターが、旅の商人であることから、「ペルシアの地から旅をしてきた人」つまり 外国人商人という設定で、敢えてペルシア語を喋らせたという可能性もある。 尚、歌詞も含めていいのであれば、実は実写映画版には1カ所、ペルシア語の要素があった。 Twitterのフォロワーさんに教えていただいたのだが、ウィル・スミス扮するジーニーが歌う「Friend Like Me」の歌詞に以下のようなフレーズがあったのだ。 「You are the king, boss, and SHAH!! 」 「「君はキング、ボス、シャーだ!!」」 シャーとは、ペルシア語で王様のことである。 シルクロードのビジネスパーソン、ペルシア商人は強い。 ラクダを連れて沙漠を渡る隊商(キャラバン)。 その豪商たちが宿泊した 隊商宿(キャラバン・サライ)は、現在もイランに存在し、豪華絢爛な歴史あるホテルとして稼働している。 イランのイスファハーンにある、かつてキャラバンサライだった、アッバースィーホテルのレストラン。 宿泊はもちろんのこと、食事だけでも利用可能。 ランチがてら、 手持ちのiPhoneでなんとなく撮影しただけだが、十分に豪華さは伝わるだろう。 話がズレたが、えっと、アニメの冒頭のキャラは「旅の者」なので、異国語としてペルシア風の挨拶をしているのではないか、という話だった。 つまり、それ以外の部分、 全体的にはアラブだと言っていいだろう。 以上をまとめると、 言語から考察した場合、アグラバーのモデルは アラビア語圏 ということになる。 人物名から考察 次は登場人物の名前から、アグラバーはどこなのか考察していく。 ジャスミン 今回インド系の女優さんが演じたことで、若干の物議を醸したジャスミン。 我々から見ると、彼女の顔も格好も 完全にインド系なので「 アラブ要素が行方不明」なのだが、作中でその言い訳がされているので許すとしよう。 (彼女の母親はアグラバーの人ではなく、異国人であるという設定になっていた) さて、 ジャスミンという女性の名前はもともと アラビア語圏の名前に存在する。 しかし、アラビア語ではジャスミンのことを「 ヤスミン」という。 「そこんとこ、どうなってるのかなぁ」と思っていたら、私は見つけてしまった。 これは 字幕がアラビア語で出てくる ドバイの映画館だからこそ見つけられたポイント。 もうニヤニヤしちゃう。 だが、貞淑なアラブのお姫様は、自らヘソを出してダンスで客人をもてなしたりはしない。 ジーニー ランプの精、ジーニー。 これは イランの言語である ペルシア語系の、名前、いや、 単語である。 「ジーニー」は「精霊的なもの」といった意味になるだろう。 精霊というのは、この場合、人でも神でも天使でも亡霊でもない、超自然的な存在のことを指す。 そして、 ジーニーの体が青いのは、 インドの影響だと考察する。 例えばヒンドゥー教の シヴァ神は体が青い。 人知を超越した存在の体を青く表現するのは、インドの文化なのである。 尚、ペルシア語だけでなく アラビア語でも精霊を「ジン」と呼ぶが、体の 色選択がインド的なことから、インドからの距離がより近い ペルシアということにする。 (ゴリ押し) ジャファー ジャファーという名前は、 イスラム圏の中でもシーア派圏の名前である。 これは「 アラブだが、王道ではない名前」ということでいいだろう。 ていうかジャファーなら会社で私の机の真向かいに座ってるわ(バハレーン人、シーア派)。 スルタン王 これはどこからどう見ても トルコ。 スルタンとは、「国王」や「皇帝」のことであり、狭義では オスマン帝国の王様のことである。 日本では、スルタン(サルタン)というのがこの王様のキャラクターの人物名のように扱われているが、 スルタンとは 人物名ではなく役職名である。 実際、この実写版アラジンの中でも 「 次のスルタンはお前だ!」といったセリフがある。 この映画において国王は、 キング(King)ではなく スルタン(Sultan)と呼ばれており、 スルタンとは オスマン帝国の王。 なのだ。 こんなところでもおとぎ話の舞台としての適任っぷりをチラ見せしてくるオマーン。 ちょっと気になったのが、この映画において 王は「 スルタン」と呼ぶのに 王国は「 キングダム」と呼ばれていたこと。 Kingが治めるのが Kingdomで、 Sultanが治めるのは Sultanate ではないんだろうか。 「スルタンのキングダムが!」というセリフは何かおかしいが、一般的な耳障りを考えたら、まぁ、キングダムって呼んでおいた方がベターなのだろう。 以上をまとめると、 人物名から考察した場合、アグラバーのモデルは アラビア、ペルシア、インド、トルコのミックス ということになる。 衣装から考察 実写版アラジンで人の目をひくのが衣装。 頭のてっぺんがとんがった傭兵たち。 あれはトルコ。 おヘソを出した女性陣。 あれはインド。 カラフルなショールで頭を覆った女性。 あれはペルシア圏っぽい人もいれば、インド圏っぽい人もいる。 また、中東オタク仲間に聞いたら「モロッコっぽい」とのコメントもいただいた。 まぜまぜだ。 衣装はファンタジーの彩りだから仕方あるまい。 小物・インテリアから考察 アラジンが召使いを装って城に侵入する際、 お茶のセットを持っていた。 あれは記憶違いでなければ、確か モロッカン・ティーの銀ポットと ミント入りのミニガラスコップであった。 しかしモロッコのお茶は中東全域で有名なので、これでは モロッコ要素だと絞り込む要因としては弱い。 それよりも言及したいのは、スルタン王の お部屋である。 あれは 完全にトルコ式。 オスマントルコの宮殿を模したドバイの高級ホテル「 ジュメイラ・ザビール・サライ」には、 まさにあの壁のデザインのレストランがある。 また「」という言わば トルコの大河ドラマをご存知の方もいるだろう。 観ている間に、一瞬このドラマを観ているかと勘違いするくらいに。 ・・・もしかして、このドラマが世界的に大ヒットしたことからディズニーは影響を受けたのだろうか? 「 ジャスミンのお城、オスマン帝国外伝っぽくしたらよくね?」って。 どうだろう。 また、映画において、そのスルタン王の部屋には 日本の鎧が飾ってあった。 ということは時代設定は鎌倉時代以降・・・? もっと昔であってほしかった。 なぜなら アラジンの由来となったの誕生は聖徳太子の頃だからである。 以上をまとめると、 小物やインテリアから考察した場合、アグラバーのモデルは トルコ ということになる。 由来から考察 さてさて 実写版アラジンの舞台はトルコという線が濃厚になってきたところだが、ここで、そもそもの「 アラジンという物語の由来」に迫ろう。 アラジンの物語は、の一つである。 千夜一夜物語の発祥は ペルシア(イラン)で、時代は聖徳太子くらいの頃。 概要はこうだ。 人間不信に陥ったペルシアの王が、夜ごと妃をバッサバッサと殺してしまっていた。 連続殺人っぷりに困った宰相は、賢い自分の娘を王の元へ送り込む。 その賢い娘は殺されないように、夜になると王へ物語を語って聞かせ、「続きはまた明日」と言った。 続きが聞きたい王は、その娘を殺さず、毎晩お話を楽しみにした。 その娘が語った1,000の夜の物語をまとめたのがであるー。 ということになっている。 ペルシアで生まれた物語集だが、イスラムの拡大に伴い、ペルシア帝国は イスラム勢力(アラブ)の侵攻を受けて滅びる。 その後、千夜一夜物語はアラブの文化都市であったイラクの バグダードで本格的にまとめられる。 そして アラビアン・ナイトとして知られるようになる。 (ペルシアン・ナイトではないのね…。 ) さて、賢い娘さんが王に語り聞かせたという肝心のアラジンのお話は、なんと中国が舞台の物語だったという。 (確かに、魔法の絨毯なんていう「マジック」の要素は、中東の人間は 中国に求めがちだ) 中国を舞台にした物語を、ペルシアの娘がペルシアの王に語って聞かせた、という設定の物語を、アラブが編纂してアラビアンナイトとして成立させ、この21世紀、ディズニーの手によってトルコっぽい風景を背景に映画として撮影された。 ということになる。 (カオス!) アラジンの世界へ旅立とう この記事は、 アグラバーはどこか?というテーマであった。 私の結論は 実写版アラジンの舞台は アラブとペルシアを混ぜ込んだトルコだった である。 トルコ、特にイスタンブールは、古代ローマ帝国の時代から連綿と積み重なる歴史が豊かで、大変魅力的な街である。 他にも、この映画に出てきた様々な要素は 中東各国に散らばっている。 アラジンの魔法の世界のかけらを集めるような、そんな中東の旅をしてみるのも楽しいかもしれない。 こんなロマンチックな中東の側面に、興味を持ってくれる人がいたら、私は心から嬉しい。

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実写版『アラジン』アニメとここが違う!トリビアまとめ

アラジン 実写 ジャスミン

Contents• 現在大ヒット上映中の実写版「アラジン」 大迫力の映像技術と感動的な音楽が素晴らしいこの作品ですが、少し視点を変えて見てみると新しい魅力が発見できたり、隠れた問題点が見えてきたりします。 しかし、実写版ではこの設定を変更し、ジャファーをアニメ版よりもずっと若い設定に変更しました。 その理由は、映画の舞台である中東では、未だに15歳以下の少女たちが年配の男性と結婚させられる「児童婚」が問題になっていることにあります。 そのため、若干15歳の設定のジャスミンよりもかなり年上のジャファーを登場させることは社会的に問題であるという見解により、ジャファーだけアニメ版とは違う設定になりました。 監督のガイ・リッチーは、特定の人種に偏ることを避け、多様性を重視する事にこだわり、様々な人種のバックグラウンドを持った俳優たちをキャスティングしました。 例えば、アラジン役で主演を務めるメナ・マスードはエジプト系カナダ人で、ジャスミン役のナオミ・スコットはインド系と白人のミックスであることから、白人に偏らない多様な人種であることがわかります。 近年、このように多様性を重視した作品はどんどん増えてきています! 映画を見るときに、出演者たちの人種のバックグラウンドに注目して見てみるとよりその作品を楽しむことができるかもしれません。 ジャスミンは劇中で、女性だから王になれない、声を上げることができない社会に対抗し、立ち向かおうとしています。 これは劇中歌「スピーチレス」の歌詞にも表れていて、ジャスミンがこれまでのプリンセスとは違った「強い女性」として描かれているのが実写版「アラジン」の魅力でもあります。 また、新キャラクターとしてジャスミンのお世話をする侍女であり、親友のダリアの存在も現代女性の生き方を反映しています。 アニメ版には存在しないダリアを登場させた理由は、「男性に助けてもらわないと生きていけない」という女性に対する古い考えを払拭し、時代背景に合わせようとしたことにあります。 「現代の女性」としてよりリアルに描かれるジャスミンとダリアは、きっと世界中の女性たちに声を上げてもっと自由に生きる勇気を与えてくれることでしょう! 実写版「アラジン」が抱える問題 多様性を目指す努力をして制作された実写版「アラジン」ですが、実はその意味を履き違えているという批判もたくさんあります。 ここではその一部を3つ紹介します。 この映画が制作される前のキャスティングの段階で、ジャスミン役の有力候補としてリトル・ミックスのジェイド・サールウォールの名前が上がっていると報じられました。 実は、ジェイドはイエメンとエジプトの血を引いており、アラブ系であるジャスミン役にはぴったりの候補者であったにも関わらず、インド系の女優がジャスミン役に決定したため批判が起きました。 確かにナオミ・スコットは歌唱力も演技力も素晴らしく、見事にジャスミンを演じていますが、もしこれが日本人の役なのに日本とは関係のない他のアジア系の俳優が選ばれたとしたらあなたはどう感じますか? きっと誰も良い思いはしないはずです。 それと同じでキャラクターの人種的なバックグラウンドはその人種の人にとってとても大事な意味を持つのです。 実際に映画の中で、中東が舞台の作品のはずがボリウッド風の描写だったり、インドの伝統衣装を想像させるコスチュームが目立っています。 たしかに、文化的差異を乗り越えてダイバーシティを目一杯表現しようとするという考え方は素晴らしいですが、中東という設定でアラビア文化を中心に描かれているはずの作品の中で、色々な文化がミックスしていたら、アラビア文化が間違って認識される危険性もあります。 それも全部含めて「アラジン」の魅力だと言ってしまえばそれまでですが、これも自分の文化だったらどう思うか想像して見てください。 中東文化、アジア文化、黒人文化などのマイノリティの文化にはもう少しセンシティブに扱う必要があります。 これも多様な人種を取り入れたいという監督の思いから生じてしまった問題の1つです。 アンダース王子は北欧の王国からジャスミンに結婚を申し込みにやってくるという設定のキャラクターで、アニメ版には存在しなかった実写版で新たに登場します。 新たに白人の王子役が加わった事に対し、白人俳優を登場させるためにわざわざ作られたキャラクターだと批判を受けました。 このように中東という舞台を忠実に再現するのではなく、リメイクして多様性を追求した監督ですが、マイノリティ側からすると、文化や人種を都合よく扱っているともいえます。 考察 映画を見た感想としては、マイノリティの文化の扱い方にリスペクトが感じられず正直残念な部分もありました。 ですが、新しい時代の強い女性としてのジャスミンの描かれ方だったり、多様な人種の俳優をキャスティングするように意識したという面では、制作側の努力が伺えたため素晴らしい作品だったと思います。 こうやってクリティカルな視点で見てみると、新しい発見に出会えてよりその作品が面白く感じられます。 また、ディズニーは実写版「リトル・マーメイド」の公開も控えており、アリエル役を黒人の血を引くハリー・ベイリーに決定したことで新たな多様性にチャレンジしようとしています。 ぜひこれからのハリウッド映画界の人種や文化の多様性の映し方に注目してみてください! そして今を生きる若い私たちが、「これっておかしいんじゃない?」と立ち止まって考える問題意識を映画を通じて身につけてくれたらいいなと感じます。

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実写版『アラジン』キャスト一覧

アラジン 実写 ジャスミン

実写版アラジンをアラブ在住の中東オタクが観てきたよ もうずっと楽しみで鼻血が出そうだった 実写版アラジン。 ドバイ在住の中東オタクが現地の映画館で 超ウッキウキで観てきたので、建築、言語、インテリアといった切り口で、中東オタクらしい分析をしていこうと思う。 テーマは 「 アラジンの舞台、アグラバーはどこか」。 もちろん、これは ファンタジーなので、アラジンやジャスミンの住む アグラバーは架空の都市である。 しかし、実在の都市から ヒントを得て作られているので、そのルーツを紐解いてみよう。 建築物から考察 まずは印象的な お城の形状から見ていこう。 実写版アラジンのお城は、• 城から海へ直接ダイブ• 海にはイルカが生息• 砂漠が近い(絨毯で行ける距離)• 市場(スーク、バーザール)が近い• 諸外国から旦那候補が現れる(交通の要衝) この条件なら、 トルコの イスタンブールが第一候補。 海沿いの大都市であり、 ボスポラス海峡には野生のイルカも生息している。 しかし、イスタンブール周辺は緑が多いため、砂漠が遠いことだけが難点か。 砂漠まで絨毯フライトするにはWhole New World 1曲じゃ済まない時間がかかってしまう。 尚、 城から海へ直接ダイブすることに重点を置くならば、にあるこちらの アル・ジャーラリー要塞の方が 直ダイブしやすそうだ。 要 塞、監獄を経て、現在は博物館となり公開されている。 マスカット観光をしていれば、放っておいてもタクシーの運ちゃんが見せよう見せようとしてくるので見られる。 マスカット近海には、 野生のイルカもいるし、 市場も賑やかで、 砂漠(沙漠)も近い。 遠い諸国からジャスミンの旦那候補が次々やってくるという面においても、 海上交通の要衝であったオマーンはなかなか良い線を行く。 ちなみにマスカットは、かの シンドバッドが冒険の旅に出た街である。 昔話やファンタジーの舞台としては、実はけっこう適任なのだ。 しかし、山がちである点や、建築物(主にモスク)の形状や色、そして結婚を申し込んできた外国人がヨーロッパ人だったことなどから総合的に見ると、イスタンブールの方に軍配が上がる。 以上をまとめると、 地理的条件から考察した場合、アグラバーのモデルは トルコのイスタンブール ということになるだろう。 言語から考察 さて、次は言語から考察していこう。 ジャスミンたちが映画の中で喋っている言語は、 そりゃディズニー映画なので英語である。 しかし。 セリフとセリフの合間に時々挟まれる、ちょっとした相槌などには アラビア語が散見する。 例えば「 ヤッラ、ヤッラ!」は、市街地の雑踏のシーンでハッキリと聞き取れた。 現在は「 さぁさぁ!」といった意味で使われる。 ヤッラ!ヤッラ! (アラビア語) 尚、ゆっくり言うと「どっこいしょ」の意になる。 スローで「やー、、、あっらぁあ!」と言ってみてほしい。 力を入れるシチュエーションが想像できるはずだ。 (細かいことを言うと、アラジンのベースとなった 千夜一夜物語の成立は、 イスラム教の誕生よりも前。 よってアラジンの中に「ヤー・ アッラー」というセリフがあるのは妙なのだが、そんなツッコミは野暮であろう) というわけで アラビア語の国だろう…と言いたいところだが ちょっと待った! 元祖アニメ版アラジンは冒頭、ジーニー扮する旅の商人が「 サラーム」と挨拶をするシーンから始まる。 サラームは、 ペルシア語、つまり イランの言語である。 アラビア語でもトルコ語でもない。 サラーム (ペルシア語) エキゾチックな音楽が「 アラ〜ビ〜アンナイ〜ト」と流れ、 ペルシア語で挨拶。 うーん、ディズニーめ。 どうしても 物語を 現実の都市と完全に結びつけることをギリギリのラインで阻止してくる。 しかし、セリフとしてペルシア語の要素が出てくるのはこの個所だけだ。 セリフを発したキャラクターが、旅の商人であることから、「ペルシアの地から旅をしてきた人」つまり 外国人商人という設定で、敢えてペルシア語を喋らせたという可能性もある。 尚、歌詞も含めていいのであれば、実は実写映画版には1カ所、ペルシア語の要素があった。 Twitterのフォロワーさんに教えていただいたのだが、ウィル・スミス扮するジーニーが歌う「Friend Like Me」の歌詞に以下のようなフレーズがあったのだ。 「You are the king, boss, and SHAH!! 」 「「君はキング、ボス、シャーだ!!」」 シャーとは、ペルシア語で王様のことである。 シルクロードのビジネスパーソン、ペルシア商人は強い。 ラクダを連れて沙漠を渡る隊商(キャラバン)。 その豪商たちが宿泊した 隊商宿(キャラバン・サライ)は、現在もイランに存在し、豪華絢爛な歴史あるホテルとして稼働している。 イランのイスファハーンにある、かつてキャラバンサライだった、アッバースィーホテルのレストラン。 宿泊はもちろんのこと、食事だけでも利用可能。 ランチがてら、 手持ちのiPhoneでなんとなく撮影しただけだが、十分に豪華さは伝わるだろう。 話がズレたが、えっと、アニメの冒頭のキャラは「旅の者」なので、異国語としてペルシア風の挨拶をしているのではないか、という話だった。 つまり、それ以外の部分、 全体的にはアラブだと言っていいだろう。 以上をまとめると、 言語から考察した場合、アグラバーのモデルは アラビア語圏 ということになる。 人物名から考察 次は登場人物の名前から、アグラバーはどこなのか考察していく。 ジャスミン 今回インド系の女優さんが演じたことで、若干の物議を醸したジャスミン。 我々から見ると、彼女の顔も格好も 完全にインド系なので「 アラブ要素が行方不明」なのだが、作中でその言い訳がされているので許すとしよう。 (彼女の母親はアグラバーの人ではなく、異国人であるという設定になっていた) さて、 ジャスミンという女性の名前はもともと アラビア語圏の名前に存在する。 しかし、アラビア語ではジャスミンのことを「 ヤスミン」という。 「そこんとこ、どうなってるのかなぁ」と思っていたら、私は見つけてしまった。 これは 字幕がアラビア語で出てくる ドバイの映画館だからこそ見つけられたポイント。 もうニヤニヤしちゃう。 だが、貞淑なアラブのお姫様は、自らヘソを出してダンスで客人をもてなしたりはしない。 ジーニー ランプの精、ジーニー。 これは イランの言語である ペルシア語系の、名前、いや、 単語である。 「ジーニー」は「精霊的なもの」といった意味になるだろう。 精霊というのは、この場合、人でも神でも天使でも亡霊でもない、超自然的な存在のことを指す。 そして、 ジーニーの体が青いのは、 インドの影響だと考察する。 例えばヒンドゥー教の シヴァ神は体が青い。 人知を超越した存在の体を青く表現するのは、インドの文化なのである。 尚、ペルシア語だけでなく アラビア語でも精霊を「ジン」と呼ぶが、体の 色選択がインド的なことから、インドからの距離がより近い ペルシアということにする。 (ゴリ押し) ジャファー ジャファーという名前は、 イスラム圏の中でもシーア派圏の名前である。 これは「 アラブだが、王道ではない名前」ということでいいだろう。 ていうかジャファーなら会社で私の机の真向かいに座ってるわ(バハレーン人、シーア派)。 スルタン王 これはどこからどう見ても トルコ。 スルタンとは、「国王」や「皇帝」のことであり、狭義では オスマン帝国の王様のことである。 日本では、スルタン(サルタン)というのがこの王様のキャラクターの人物名のように扱われているが、 スルタンとは 人物名ではなく役職名である。 実際、この実写版アラジンの中でも 「 次のスルタンはお前だ!」といったセリフがある。 この映画において国王は、 キング(King)ではなく スルタン(Sultan)と呼ばれており、 スルタンとは オスマン帝国の王。 なのだ。 こんなところでもおとぎ話の舞台としての適任っぷりをチラ見せしてくるオマーン。 ちょっと気になったのが、この映画において 王は「 スルタン」と呼ぶのに 王国は「 キングダム」と呼ばれていたこと。 Kingが治めるのが Kingdomで、 Sultanが治めるのは Sultanate ではないんだろうか。 「スルタンのキングダムが!」というセリフは何かおかしいが、一般的な耳障りを考えたら、まぁ、キングダムって呼んでおいた方がベターなのだろう。 以上をまとめると、 人物名から考察した場合、アグラバーのモデルは アラビア、ペルシア、インド、トルコのミックス ということになる。 衣装から考察 実写版アラジンで人の目をひくのが衣装。 頭のてっぺんがとんがった傭兵たち。 あれはトルコ。 おヘソを出した女性陣。 あれはインド。 カラフルなショールで頭を覆った女性。 あれはペルシア圏っぽい人もいれば、インド圏っぽい人もいる。 また、中東オタク仲間に聞いたら「モロッコっぽい」とのコメントもいただいた。 まぜまぜだ。 衣装はファンタジーの彩りだから仕方あるまい。 小物・インテリアから考察 アラジンが召使いを装って城に侵入する際、 お茶のセットを持っていた。 あれは記憶違いでなければ、確か モロッカン・ティーの銀ポットと ミント入りのミニガラスコップであった。 しかしモロッコのお茶は中東全域で有名なので、これでは モロッコ要素だと絞り込む要因としては弱い。 それよりも言及したいのは、スルタン王の お部屋である。 あれは 完全にトルコ式。 オスマントルコの宮殿を模したドバイの高級ホテル「 ジュメイラ・ザビール・サライ」には、 まさにあの壁のデザインのレストランがある。 また「」という言わば トルコの大河ドラマをご存知の方もいるだろう。 観ている間に、一瞬このドラマを観ているかと勘違いするくらいに。 ・・・もしかして、このドラマが世界的に大ヒットしたことからディズニーは影響を受けたのだろうか? 「 ジャスミンのお城、オスマン帝国外伝っぽくしたらよくね?」って。 どうだろう。 また、映画において、そのスルタン王の部屋には 日本の鎧が飾ってあった。 ということは時代設定は鎌倉時代以降・・・? もっと昔であってほしかった。 なぜなら アラジンの由来となったの誕生は聖徳太子の頃だからである。 以上をまとめると、 小物やインテリアから考察した場合、アグラバーのモデルは トルコ ということになる。 由来から考察 さてさて 実写版アラジンの舞台はトルコという線が濃厚になってきたところだが、ここで、そもそもの「 アラジンという物語の由来」に迫ろう。 アラジンの物語は、の一つである。 千夜一夜物語の発祥は ペルシア(イラン)で、時代は聖徳太子くらいの頃。 概要はこうだ。 人間不信に陥ったペルシアの王が、夜ごと妃をバッサバッサと殺してしまっていた。 連続殺人っぷりに困った宰相は、賢い自分の娘を王の元へ送り込む。 その賢い娘は殺されないように、夜になると王へ物語を語って聞かせ、「続きはまた明日」と言った。 続きが聞きたい王は、その娘を殺さず、毎晩お話を楽しみにした。 その娘が語った1,000の夜の物語をまとめたのがであるー。 ということになっている。 ペルシアで生まれた物語集だが、イスラムの拡大に伴い、ペルシア帝国は イスラム勢力(アラブ)の侵攻を受けて滅びる。 その後、千夜一夜物語はアラブの文化都市であったイラクの バグダードで本格的にまとめられる。 そして アラビアン・ナイトとして知られるようになる。 (ペルシアン・ナイトではないのね…。 ) さて、賢い娘さんが王に語り聞かせたという肝心のアラジンのお話は、なんと中国が舞台の物語だったという。 (確かに、魔法の絨毯なんていう「マジック」の要素は、中東の人間は 中国に求めがちだ) 中国を舞台にした物語を、ペルシアの娘がペルシアの王に語って聞かせた、という設定の物語を、アラブが編纂してアラビアンナイトとして成立させ、この21世紀、ディズニーの手によってトルコっぽい風景を背景に映画として撮影された。 ということになる。 (カオス!) アラジンの世界へ旅立とう この記事は、 アグラバーはどこか?というテーマであった。 私の結論は 実写版アラジンの舞台は アラブとペルシアを混ぜ込んだトルコだった である。 トルコ、特にイスタンブールは、古代ローマ帝国の時代から連綿と積み重なる歴史が豊かで、大変魅力的な街である。 他にも、この映画に出てきた様々な要素は 中東各国に散らばっている。 アラジンの魔法の世界のかけらを集めるような、そんな中東の旅をしてみるのも楽しいかもしれない。 こんなロマンチックな中東の側面に、興味を持ってくれる人がいたら、私は心から嬉しい。

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